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あなたへ - 2004年12月26日(日)

24日の朝、あなたからの電話を貰ったけど、上手く話しができませんでした。余りにも唐突に別れとなってしまって、どうしたらいいか全然分からなかった。正直今も分かりません。状況がどうなっているのか分からず私はどうしたらいいのか困惑しています。

24日と25日の二日間、会社を休みました。
身体に力が入らなくて、急に一人きりになった孤独に押し潰されそうで、不安で、助けて欲しいのにやっぱり一人で堪えなくてはならなくて。
どうしよう、どうしようって、ずっと布団に包まってぼんやりと二人で過ごした日々を思い返していました。
不思議と涙が出なかったのは余りにも急すぎたのと大切なものを失った実感がまだ沸かなかったのかも知れません。
何度も出せないメールを打って、スケジュールを追っては小さな思い出を探した。そうしてみるとなんて多くの時間を一緒に過ごしてくれたのかと思いました。
私、大切にされていたんだね。

初めてあなたを追って沼津まで行った。
電車の中で不安で凄く怖かったけど夜のドライブは楽しかった。朝も一緒に会社まで行ったのも覚えてる。
お誕生日の旅行もあんなことは初めてで、海に浮かぶ月夜にレストランの明かりを消してもらうなんて我侭もしたよね。感動でした。今までに無いスペシャルなイベント。
夏休みの後からは急激に一緒の時間が増えて、あなたにどんな心境の変化があったのか分からなかったけど嬉しかった。
それから色んなところ一緒に行ったよね。

好きと言ってくれたこと、愛してるって言ってくれたこと。うそをつかないあなたの言葉だから重くて、大切で、本当に嬉しかった。
私がなかなか愛しているって言えなかったこと、ごめんなさい。
別れの時の自分の逃げ場を作っていました。
そんな時に自分自身に掛ける呪文だったんだ。『別に愛してたわけじゃない。これは愛には至っていなかったんだから』って…。
けど、一緒に過ごすうちに溢れてく気持ち、あなたしか信じられない自分が居たこと。そんなことが愛している気持ちを口に出させてくれました。

外は夕暮れに近づいてきました。
もう休日に職場に来てもあなたの姿を見ることは無いのかな。
物音がする度に振り返り足音を探してしまいます。
ベランダであなたがタバコを吸う時の風景を試して見ました。
やっぱりあの場所は風が強くてあまり好きじゃない。
エレベータに乗るとき、ドアが開いたらあなたがいるんじゃないかとどきどきした。乗って移動するとき、あなたがくれる内緒のキスを思い出して涙ぐんでしまった。

今度、独りで山下公園に出かけようと思います。
始まりの場所で、あなたが愛してると囁いてくれた場所。
今でも好きな気持ちが止まりません。

月曜日は来るのかな。
どんな顔したらいいか分からない。
けど、何かしなくちゃいけないことがあるかも知れないから私も朝は来なくちゃいけないと思う。直行で挨拶周りに逃げようと思ったけど、2日間も休んだしダメだよね。
どこまで話が進んでいるのか分からないからとても怖い。
不安で胸が潰れそうです。
あなたや私、会社を辞めなくちゃならなくなったらどうしよう。
それよりも心配なのは職員の人たちに全て分かって、信用をなくすこと。
とりわけお兄さんにはなんとお詫びしていいかも分からない。
えらそうなこといつも言って仕事させてるくせに、私のしたことは信用以前のことだよね。

でも、私にはあなたが必要だった。後悔はしていないんです。
楽しい思い出、やさしい温もり、傍にいるだけで安心できるいくつもの大切なものをもらえたから。
本当は今でも必要です。けどこれからは独りで耐えなくちゃいけない。
心細いよ。怖いよ。助けてよ。
何日も鳴らない電話を待ち続け、これからはずっと“おはよう”も“おやすみ”も“帰るよ”のメッセージも来ることは無い。
どんな形でもいいから傍にいたい。職場でだけでも顔を見て様子が分かれば安心なんです。それだけで以前のように振舞えるから。それ以上望まないから。

最後にありがとうって言える機会はあるのかな。
幸せでしたって、ありがとうって、今もこれからも愛していることを伝えたい。



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