全28冊。大判の絵本にそれぞれ２つの物語が収録されています。
サイズが大きいぶんイラストの迫力もなかなかのもの。
１巻は赤色、２巻はオレンジ色……と並べると虹色グラデーションになるという見栄えの良い装丁です。
収録作品は『親指姫』や『まぬけなバルディエロ』『３番目のレモン』など。
朗読音声が入ったカセットテープとセットになっていまして、合図の音を待ってからゆっくりとページをめくっていた記憶があります。

こんな教材です。

私たち姉妹が子どもの頃、ずっと正社員で働いていた母が買い与えてくれたものでした。
当時としてはそれなりに値が張ったのではないかと思われるのですが、外遊びよりもインドア派だった私のために奮発してくれたのでしょう。
シリーズの説明書きのような冊子もきちんと一緒にありましたよ。
繰り返し眺めたのにも関わらず１冊も欠けることなく、まずまずの保存状態で本棚に眠っていました。

これを、古本市的なイベント用に全部放出してきました。
ちょっとしたきっかけがありまして、実家の本棚を探したら、案の定揃っていて。
もう我が家では誰も読まないし、スペースを占拠するし、親もかまわないと言ってくれたのでね。
思い出の本ではあるけれど、このまま本棚で古びていくよりは、どこかの子どもさんが手に取ってくれたほうが良いですから。

母への感謝の気持ちを新たにできた出来事でした。

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浜月まお ｜HomePage

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