うららか雑記帳
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須賀しのぶの『流血女神伝』。 ずっと気になってたんですよ、このシリーズ。 いやいや、少女向けのコバルト文庫だからといって侮るなかれ。作者がヨーロッパの歴史に造詣が深くて、架空の世界を舞台にした数多いファンタジーの中でも、国家ごとの政治や文化等、群を抜いて重厚に書き込まれているらしいんです。 評判も良さげで、このシリーズをプッシュしている作家さんを何人か見かけました。 ただ全25巻というのがネックでしょうか。すでに完結済みで、続巻をじりじりしながら待つことがないというのは良いけれど……。 1冊550円として、550円×25冊=13,750円か。うわぁ地味に痛い。 近場の書店じゃ絶対全巻揃わないから通販で買うことになると思うのですが、最初から大人買いというのも少々怖い気がするので、まず2冊くらい取り寄せてみて、期待を裏切らないようだったら一気に残りを買うのがベターかな、と。
北方謙三『水滸伝』1巻は読み終わりました。 林冲の奥さん、張藍が気の毒すぎる……。胸が痛い。 陳麗(朱貴の奥方)もね、なんとなくだけどこの人の未来が見える気がするのは錯覚でしょうか。妻の死が男に原動力を与える、とかいう類のパターンではあるまいな。心配。 読んでて微妙に気持ちが下降するので、しばらくの間は休憩して違うものを読もうと思います。
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