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天才ファミリーカンパニー。
2010年01月31日(日)

会社の人から借りた『天才ファミリーカンパニー』という漫画を読み終わりました。
『のだめカンタービレ』の作者でもある二ノ宮知子氏の作品です。

超が付くほど頭がキレるけれど、クールで無愛想おまけに守銭奴の夏木勝幸が、大企業のキャリアウーマンの母親の再婚で出来た、だいぶ変わった(変人の)田中父子(おやこ)に振り回されるウチに、父子のやたらと広く凄い交友関係や好きな女の子とその家族等によって、予想外の展開に巻き込まれていく・・・といった感じのサクセス・コメディーです。

ホント、話の展開が奇想天外で、どんどんストーリーにのめりこんでしまって、あっという間に読み終えてしまいました。
まず、主人公の夏木が凄すぎる。
若干17歳でコンサルティング能力に非常に長け、母親の出世のブレーンとして裏方で細々と暗躍していたのが、クラスメイトの女子、永沢京子の家の書店の経営を立て直す為に奔走したり、その結果、アメリカ大手ホットドッグチェーン店の日本支社の室長(でも実際主動は夏木本人だったり)になってみたりと、波乱万丈ながら、自己中心的で冷血な性格が徐々に和らいでくる様子が自然に描かれておりました。

そして彼の義理の弟の田中春が、またなんと言うか、夏木とは真逆の性格で、父親について幼い頃から世界中を旅していた為、型にハマらない自由人で、のほほんとしているように見えて、実は環境適応力や逞しさにはものすごく長けていて意外といざというときはしっかりちゃっかりしているという、サバイバルなタイプ。

HANAはどちらかというと夏木タイプなので(あそこまで冷血&守銭奴ではないけれど・・・)、最初は田中父子の理解不能な言動に正直若干『イラッ』とさせられることがありましたが(笑)、最後にはすっきりと気持ちよく読み終えることが出来ました。

最後にはきっちりオチもついていたし。
その『オチ』が何なのかは、まぁ読んでみてのお楽しみってヤツで。

それにしても、二ノ宮女史はこういう『天才』を書かせたら日本一だなぁと思いました、『のだめ』といい・・・。

あと人生、ホント先のことはどうなるのか分からないよねぇ、というのが感想です。
予想外のコトが起こるからこそ、人生は楽しいのだとも思いますが。

ああでも、夏木の十分の一ほどの頭脳と才能でもHANAにあれば、今頃投資につぎ込んで左団扇で暮らせるかもしれないのに・・・<やっぱり守銭奴?



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