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登録型派遣が禁止になるって!?
2009年12月18日(金)

登録型派遣が原則禁止になりそうですよ。

派遣で働いたコトがナイ方向けに説明すると、派遣には『常用型派遣』と『登録型派遣』の2種類があります。
登録型と常用型の違いについては【コチラ】をご参照していただければ分かると思いますが、要は雇用契約=派遣期間という雇用形態か、派遣されない期間も雇用契約が派遣会社と交わされる形態かというのが大きな違いです。

世間でいう一般的な『派遣社員』はおそらく大部分の人が『登録型』だと思います。
実際HANA自身も『登録型』ですし。
うちの会社には『常用型』の方もいらっしゃいますが。

じゃあ何故今回『登録型』が原則禁止となったかといいますと、簡単にいうと『登録型』は雇用期間=派遣期間の為、例えば派遣期間3ヶ月で雇用契約を交わして、3ヵ月後に派遣契約が満了したら、次の派遣の仕事を見つけない限り無職になっちゃう、つまり労働者(派遣社員)にとって不利な条件での就労になりがちだという事なんです。
もちろん、HANAのように形態は有期契約(3ヶ月とか6ヶ月とか)だけれど、原則更新有りで何年も勤めていて一見契約社員となんら変わらない雇用条件の人もいます。
が、そうは言っても有期契約を結んでいるので、会社の経費削減や業績悪化などで契約満了時に『更新しない』と言われてしまえば、はいそうですか、としか言えないのも事実です。
HANAだって、今結んでいる契約の更新確認時に「HANAさん、人件費を抑えたいから契約更新しないことになったよ」って言われる可能性は少なからずあります。
毎回更新時期が近づくと小心者のHANAは内心ビクビクしています。(笑)

まぁ、あたくしの場合は未婚ですし、実家暮らしのパラサイトシングルですから、万が一契約を打ち切られても次の仕事を探せばいいや、すぐに見つからなければ最悪バイトしながら探せるし、ってなモンですが。
(いやもう、親のすねかじりまくりでホントに情けないかぎりではありますが)
扶養家族がいらっしゃったり、一人で暮らしていて毎月多大な生活費がかかると言った人だと、パニックに陥るのではないでしょうか。
当座の生活をしのげるだけの貯蓄が出来ていなければなおさら。

なので、そういう問題が起きやすい『登録型』を禁止して、派遣会社と長期雇用契約を結ぶ形の『常用型』のみOKにしましょう、という事らしいです。
(は〜、ここまで長かったね)

でも、果たして派遣会社に現在就労している『登録型』の人達を全て『常用型』に切り替えられるだけの企業体力があるのかどうかが非常に疑問です。
もちろん、この機会に派遣先企業に『直接雇用』される人も少なからずいるとは思いますが、だとしても派遣先企業もそんなに余裕があるわけでもありませんから、現在膨大な人数となっている『登録型』の人達全てが就労できるとは限らないでしょう。
極めて慎重にやらないと、少し前の『派遣切り』と同じコトが結局起こってしまうのではないかと思うのです。
しかも、前回よりもさらに大規模になってしまう可能性も低くはナイと思います。

『登録型』を認めるという専門業務というのが所謂『26業種(派遣を行う事を許可されている業種)』の事だとしたら、そのどれかに引っかかってくる人も多いでしょうから少しは対象者は減るでしょうが。
あと、『登録型』禁止措置については法改正後3年以内というの猶予期間は持たせるようですけれど。

しかし、派遣法の改正だけでは、雇用情勢の改善は難しいと思うのですが。
問題なのは、(登録型)派遣という雇用形態ではなく、多様化するライフスタイルの変化に、社会(企業)が対応できていないという点ではないでしょうか。
そういった企業と労働者の求める雇用形態のミスマッチを減らす抜本的な対策をして欲しいわけですよ、民○党さん!

・・・なんて、今日の日記はかーなーりかためな話になっちゃいましたが。(^^;
正直、派遣社員として働いているHANAとしては、非常に気になる話題だったので。

なんかもうホントに、そろそろ雇用情勢を根本から立て直さないと、このままじゃ日本は衰退していく一方だよ。
先の好景気も、実感として『景気がいいなぁ』と感じられた人ってどのくらいいるんだろう。

小手先の対処療法だけじゃ、もはや好転しないところまで来ていますよね。
いや、だからといって具体的に「こうしたら?」っていう良案は思い浮かばないのですが。
思い浮かんだらすぐさま嘆願書出すのに。(笑)



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