昨日は夜寝つけなくて、購入したはいいけど時間がなくて読めなかった(と言っても数日だけれど)小説を読んでボロ泣きしました。 その小説とは村山由佳・著「天使の梯子」 HANAが一番好きな小説「天使の卵」の続編です。 天使の卵から10年後が舞台。 相変わらず、ちょっとした描写がとても素晴らしく、また恋愛の幸福感だけでなく切なさとか苦さなどが素直に表現されていて、読んでいて心にすんなりと感情が落ちていく感じがしました。 こんなにボロ泣きするコトなんて久々ですよ。 天使の卵はその一冊で完成された世界だと思っていたので正直天使の梯子を読む前は少し怖かったんです。 せっかくの完成された話が壊されてしまうのではないかって。 しかし、あたくし的には天使の梯子を読むことによって、さらに天使の卵の世界がより深みを増したのではないかな、と思いました。 それは、天使の卵の物語の後、それぞれの登場人物が生き抜いてきた姿を垣間見る事が出来たから。 一つの終わりがあって、でもその終わりの後も人はそれでもなお生きて行かなければならない、そういう現実が待っている。 その残酷な人間臭さと対照的な美しい描写が絶妙のバランスを保っているような気がするのです。 いや、あたしはプロの作家でもなければ評論家でもない、ただの一ファンなのですが。(笑) 10年という時の流れは、辛いコトとか悲しいコトを忘れさせる事は出来なくても、薄めてくれるだけのチカラはあるなぁ、と最近思います。 あたしも辛かったあのコトとか、悲しかったあのコトを笑っては無理ですが、ようやく冷静に思い返せるくらいにはなったなぁと思います。 ホントにイロイロあった・・・(遠い目)
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