HANA-BI

HANA HOME

My追加

インストール。
2007年09月03日(月)

インストール(綿矢りさ/著)の文庫本版が発売されていたので買ってみました。
文章はまだまだ未熟な部分が見え隠れするのですが、その分等身大の高校生が描けているカンジはしますな。
(執筆当時現役高校生ですし、綿矢サン)

なんというか、あの中、高時代特有の、ゆるい、それでいて切実な閉塞感が伝わってくるような、シンプルな語り口が良いですなぁ。
なんか、自分の学生時代を思い出します。

主人公の少女は17歳なのですが、その頃って小、中学時代みたいに「自分には無限の可能性がある」と思えるほど無邪気ではなくて、でも大人みたいに「自分は所詮この範囲でしか生きられないんだ・・・」と諦められるわけでもなくて・・・というなんと言うか微妙な年齢なんですよねぇ。

HANAもこの頃、なんだか夢から醒めたというか、自分の未来が見渡せるようになったと言うか、急に視界が拓けて現実が見えたカンジを感じました。
なのでそういうカンジ、とてもよく分かります。
そんな時、垣間見る「オトナの世界」って、非常に魅力的ですよね。


↑投票ボタンです。よろしければポチッと押してやってください。
My追加


今思うと、なんて小さい(幼い)んだ〜!(笑)



BACK   NEXT
目次ページ