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2011年09月11日(日)

突然、すべてが嫌になってしまうことがある。
いまその瞬間を特にひさしぶりにでもなく感じている。

座って珈琲を頼み、興味のない雑誌をよむ。
日常のことはあまり思い出さない。


「既に出会ってるとしたら?」

だとしたら、一刻も早く伝えるべきだ。
もう理想の彼女に出会っています、目の前のあなたです、と。

そうしているうちに
砂のように指から零れ落ちていってしまう。

これは今朝の彼との会話。


スマートフォンの更新をしながら
昨日近場で買ってきたパンを切る。

「コーヒー、のむ?」
返事がなくても、彼はコーヒーを淹れる。


既に出会ってるのが誰なのか
もしかしたら、自分なのかもしれないと思う。

黙ってパソコンに向かう。

朝の、早い時間。
彼は時間持ちなので、出勤もせず
もちろん今日が日曜日だなんてわすれている。


「マンション、買ったら?」

買ったら一緒に住むのだろうか。

朝からパンを切ってコーヒーを淹れ、
たまに旬の桃を食べたりするのだろうか。

新しい部屋着を買って
その暖かさを話してきたり。

「触ってみて、すごく生地が分厚いんだ。
冷え性だからね」


友達のお祝いを花瓶にしたと
報告をうけたり。

昨日の朝に作ったプリンの味見をしたり。
頼んでいたワインを並べたり。

「ほとんど遊びに行く時の手土産用だけどね」

「ワインセラーがほしい」



私はこんな人が家にいたら
最高に楽しいと思う。

しかし、スマートフォンのバックアップは一向に進まず
時間切れになった。

また来るね、と言うと、
また来るの?と言う。


帰ったら部屋の掃除だ。


shepherd |MAIL