ひとりごち
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2004年12月09日(木) み〜の〜む〜しご〜ろごろ♪

調子が悪いときには私は蓑虫になる。
布団の中でひざを抱えて太ももを胸が痛くなるくらいくっつけて首も出来るだけ前に前に、これ以上は無理ってくらいまで前に曲げて…。そしてじっとする。そのまま動かないんだ。出来るだけ体をちっちゃくちっちゃくして、出来るだけ球に近づけようとして…。ちょうど写真で見る胎児のような格好をして…。
そして…蓑虫になりながら私は母のお腹の中を思い出そうとする。
3歳くらいまでの子どもに「お母さんのお腹の中って覚えてる?」と聞くと「覚えてる」って答えるらしい。「ピンク色してた」とか「楽しそうな音が聞こえてきた」とか答えるらしい。
私はその話を聞いてから、蓑虫になるときにはいつも母のお腹の中を思い出そうとするのだけれど、どうも上手くいかない。まったく思い出せない。いったい何を見て何を聞き何を感じていたのか。どういったときに体を動かしていたのか。悲しみと寂しさと泣きたい気持ちをひざと胸のあいだに抱えながら、懸命に「お母さんのお腹の中」を思い出すのだけれど。やっぱり上手くいかない。
そう、私はいつも調子が落ちると蓑虫になり胎児の記憶を思い出そうとしながら、悲しみや寂しさや泣きたい気持ちがどこか遠くに行ってくれるのを待つんだ。今回は何日で元気な私に戻ってくれるだろう…とか思いながら…。


彩夏

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