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2013年11月17日(日) 自分に負けた時。


レコーディングいったん終了。

仮ミックスまで進んだけれど今日は私は欠席。
3日のうち出席は2日が限度だろうと言う話はしてた。

現状では現場は私にだけは戦場のようなものだ。耳的にだけど。
実際は静かで穏やかで微笑ましい楽しい場なんだけども。

22日にライブがあり、その練習も一度はしないといけない。
体力を考えると2日目に歌録りを終わらせてしまうのがベストだった。

一日目はオリジナルの録音。緊張するが、やっているうちに少しずつ
安定して来る。とは言え夜からの開始であり、残り時間との睨めっこ

二日目にやってしまえば良い事、と思った。

異変は二日目に起きた。
声が出ないのだ。

中音以降はかすれて出ない。どんなに振り絞ってもまともに音にならない。
かすれる音域はどんどん広がって来る。

普段もっとも心地よく出せる音、いわゆる得意音域が出ないのだった。
風邪で喉を傷めていても、そこまでにはならない。
辛うじて痛々しいほどにはならず、ステージには立てていた。


かすれても取り敢えず歌うだけ歌って、仮ミックスの材料にする。

ダブルトラッキングをすれば良いと言う事で
何とか聴けるようにBATAさんにして頂いたが、これがまあ聴けば聴けない
事もない程度にはちゃんとなっていると言うのが微妙に情けない。

音は総合的なものであるからだ。
ボーカルがちょっとくらいアレであっても、である。

自分の我を通しきるのは良くないが、全て高音が潰れた部分はエフェクトと
ダブルトラックと言うのでは歌わない方がいい。
録し直しをお願いし、すごすごと去る。

ずっと考え込み、10時間以上死んだように眠った。

確かに鼻炎気味ではあるのだが、起きて恐る恐る声を出してみる
声は出る。声帯の異常ではない。


私は自分に負けたのだと思う。

ここに今いる事がまず、そうなのであろう。
嫌なものからは離れて安定した気持ちで臨もうと思ったのだが
実際は堪らず、逃げて来たのだ。

耳がいよいよヤバい事になる前に、と言う気持ちが強かったので
すごく良いものを残したいなーと言う不相応な欲はあった。

それが一番危険だなと思っていたし、声が出ない理由のうち半分は
それであったろうと思う。

でもそれではブログは捨てない。むしろそう言う思いを書いただろう。
ブログを置いて逃げた理由は全く別のものであり
残り半分の理由だ。

いずれにせよ、自分に負けた事に違いはない。
メンタル弱い。情けない。


しかしリベンジはする。

救いは、私が出ない声で全て歌い終わり疲労困憊で泣きたくなっている頃
男性陣のコーラスが始まって

なんか多少フラットしてようが、楽器鳴らしながらの方が上手いような…
と思わせようが、彼らが実に楽しそうにやっているのを見た事だ。

「君たち、何故先にやらない…」 と思ったが

主旋律が私なのであとから入れるのが当たり前なのだった。


魔物なんていない。魔はヒトの心に棲むだけだ。
外に魔がいると思う人の心に魔が棲み付いているだけだ。

魔を呪う心はいつか、自身に還る。
自分でも気を付けよう。世の中はもう少し明るい。

次回はBATAさんに無理言ってしまう事になると思うが
22日と12月14日の間に一日開けて頂いて全曲録音する。

次は負けない。メンタル鍛える。



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