もうちゃ箱主人の日記
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2010年08月19日(木) |
検察審査会とオザワさん |
オザワさん(指揮者でない方の)代表出馬をめぐって、 「検察審査会の結果が出ていない段階で首相になるのは考え難い」(オカダ外相)なんて、意見があって、めぐり合わせとはいえ、なにやら検察審査会メンバーが、国政のキャスティングボートを握る状況になりつつあるようです。 いいんだか、悪いンだか。。。。
話は、ちと(だいぶ)古くなりますが、学生時代、橋本公亘先生の憲法の授業で違憲立法審査権に触れた折り、、1930年代のアメリカで、ニューディール政策を違憲とした最高裁の姿勢について取り上げられたのを覚えています。 大統領ルーズベルトは、民意によって選ばれた大統領と議会が制定した法律を、地位を保障された一握りの人々が斥けるのが、民主主義にかなうのか、という疑問を提起しました。 両者の対立は、数年後の大統領選で圧倒的大差で再選されたルーズベルトに対し、最高裁は譲歩を打ち出した、つまり最高裁も民意を尊重せざるを得なかったという形で決着した、ということです。
多少事情は異なりますが、「みそぎ選挙」と称して、汚職などスキャンダルに塗れた政治家がいったん辞職し、その補選に立候補し、当選すると、選挙民の信認を得た、と主張することが、以前は、よくありましたが、言わんとしてることは似てますね。 (近年の法改正で、辞職した者は、その補選に立候補できなくなり、この 手は使えなくなりました。(^ω^))
さて、オザワさんですが、政策の是非と関係ない次元で、昨年といい今年といい、二度も検察、ないし検察審査会に振り回されてるわけで、本人としては無念なことでしょう。
ソーリを狙わない立場であれば、衆議院議員を辞職し、参議院選挙に出馬し、大差当選により信認を得た、として検審に「圧力」をかける、ということもありえたかもしれません。 (ソーリは、法的には国会議員であればよく、衆議院議員でなければダメと いうことはないが、基本的には衆議院議員から選ばれる)
オザワさんの打つ手について、大胆な推測をします。
9月の代表選で勝利し、首班指名を受けた(総理就任)ら、直ちに衆議院を解散し、信を問うのではないか、との感じがします。
マスコミと世論は反発するでしょう。 大きな賭けですが、解散総選挙中の総理に、検審が「起訴相当」の議決を出せないし、選挙に勝利すれば、民意を得た総理に、同じようにせざるを得ないという読みです。
さあ、果たしてどうなる?
まったくの余談ですが、、
ずいぶん昔、新進党があった頃のこと。 私の知人がオザワさんの誘いを拒めずに、ある選挙に出馬されました。 数日ですが選挙のお手伝いに伺ったことがあります。
選挙運動は、オザワさんの秘書の指導で合理的に切り回されていました。 運動期間中、アルコールは原則禁止。酒瓶が散乱し、赤ら顔のオヤジがたむろするという田舎の選挙事務所のイメージはまったくありませんでした。 結果は落選でしたが、オザワ流選挙マシーンの威力に驚くと共に、それを維持するためにはカネがかかるなぁ、という印象を持ちました。今回の政治とカネについて報道されるたび、そのことを思い出します。
もうちゃ箱主人
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