もうちゃ箱主人の日記
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2009年01月03日(土) サンライズ、サンセット

正月ということで、富士山そのほか
初日の出の映像がいくつか放映されてました。

私は、もちろん
 その頃は寝てました。……(^^;)

日本人は、日の出が好きだが
19世紀西欧のロマン主義者たちの間では、
ブロッケン山での 夕陽観賞 がブームだったらしい。

このへんの感覚の違いが面白い。
太陽は沈むからこそ、また昇る。
復活の輪廻ということか。
西洋人があれほど、受難曲を愛好するのに
一脈通じるような気がする。
(実は、私も含めて
 日本人の受難曲受容の感覚は
 ちと西洋人と、ずれてるように感じてるんだが
 そのことは、また後日…)

さて
ハイネが、ブロッケン山で夕陽を観ての感想を
文章に遺している。
 以下に引用を…
 (修論で使ってるので、その使い回しね……(^^;))


>>
ぼくたちが話しているあいだに暗くなりはじめた。
空気はいっそう冷たくなり、太陽はいっそう低く傾いた。
塔のたいらな屋根は学生や職人や、妻と娘を連れた数人の品のよい
市民でいっぱいになったが、彼らはみんな日没を見ようとしていた。
それは人の心を祈祷の気分にする崇高な光景であった。
おそらく十五分間を、みんなは厳粛に沈黙してたち、
美しい火の玉が西にだんだん沈んでいくのを見ていた

人々の顔は夕映えに照らされ、人々の手は自然に合わされた。
ぼくたちは静かな信徒の団体であって大伽藍の本堂に立っていて、
牧師がもはや聖杯を捧げ、パイプオルガンからは、
パレストリナの永遠の頌歌の流れてくるかのようであった。
ぼくがそのように祈祷の気合にひたっていると、
ぼくのかたわらでだれかが
「自然というものは、なんて美しいものでしょう!」と
叫ぶのが聞こえた。


もうちゃ箱主人