もうちゃ箱主人の日記
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2008年10月16日(木) 本音と建て前-- 250年前

え〜、世のなかというものは
   (ぐっと、志ん生師風に)
  本音と建て前で、もってるんでありまして
  250年の昔も、かわりはなかったようですな。
       ……


>…親愛な兄弟たちよ。
 もしあなたの教会に楽器を導入する時には、
 次のことに心を配ってほしい。
 あなたは、次の楽器のほかは、
 オルガンと一緒に演奏する場合でも使用を許すべきではない。
 つまり(オルガンと協力して)
 歌を高め、助けるために使われるチューバや大小のテトラコード
 (弦楽器)、フルート、リラやリュートなどである。
 そして、太鼓(tombourine)やティンパニ、トランペット、
 (単独での)フルート、ハープ、ギターや、その他の
 劇場的な効果を与えるようなすべての楽器を締め出すことである。…
(Hayburn.. c1979. p. 103)


(解説)英訳から筆者が重訳した。
1749年4月、ベxxxx14世は、教会音楽の規範とされる
回勅Axxxxs quiを発布し、その中で、典礼から世俗的、娯楽的な
音楽を追放しようと、典礼にふさわしくない楽器を名指しした。
しかし、当時教会音楽で愛好されていたトランペットやティンパニの
使用禁止という不可能としかいいようのない内容の布告は、
直ちに骨抜きにされ、結果的には、ミサ曲の世俗化を推進する結果と
なった。
あるいは、本音と建て前の見事な使いわけというべきか。
(回勅本文中で、歌の補助に限定してという条件付きで、
弦楽器と一部の楽器の使用のみを容認したはずが、
いつのまにか禁止したトランペットやティンパニの解禁にまで至った)


もうちゃ箱主人