もうちゃ箱主人の日記
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2008年03月09日(日) シャックのミサ曲

ベネディクト・シャックは数年前自筆譜が発見されて
話題になった《賢者の石》の作曲家の1人として
一躍有名になった人物だが
(もちろん、《魔笛》初演時のタミーノである)

1829年にヴィンセント・ノヴェロと妻のメアリーが、
モーツァルトの跡をたずねた旅日記、
いわゆる「モーツァルト巡礼」に
こんな記述がある。

7月12日の日曜日に、ノヴェロはミュンヒェンで大聖堂の朝のミサに出て、
そこで、ミュンヒェンにきてから初めて、
「モーツァルトを感じさせる音楽」を聴いた。
思わず曲名を尋ねると、ベネディクト・シャック(1758-1826)の
ものであることがわかった。

ノヴェロはこう書いている。

「日曜日の朝9時、大聖堂でのシャックの美しいミサ曲は、
 モーツァルトのスタイルで見事に演奏された。
 特に、「キリー」と「アグヌス」(ママ)は
 モーツァルト風であった。
 シャックはモーツァルトの親しい友人であった。
 おそらくモーツァルトによって手直しがされているのであろう。
 なぜなら、シャックは歌手にすぎないのだから。」



シャックによって18世紀末に作られた
「モーツァルトによく似た」ミサ曲が、
19世紀初めのミュンヘンで演奏されていたことを、
どう解釈すればいいのだろう。

「当時、モーツァルトのミサ曲が愛好されていたこと」が
窺える。
そして、この事実は
もしかすると、先日来 論議している
「パロディ・ミサ曲」作成の風潮に、関連しているかもしれない。
 (未完)



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