もうちゃ箱主人の日記
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2007年10月13日(土) 《ラ・ボエーム》

頂いたチケットで
芸大オペラの《ラ・ボエーム》へ。

基本的には、「突っ立って歌う」だけの演出だったが、それが快い。
三幕では、不覚にも涙がこぼれたりして… (^^;)
 ああ、青春の恋のほろ苦さよ…(笑)

演出は、時代設定を原作の1830年代から
 ヒッピー華やかりし1967年のアメリカへ変更したという。
たしかに二幕冒頭では、会場の後から大勢のヒッピー風男女が
手に手にプラカードを持ち、口々に Make love,not war!と
叫んで登場、舞台へとデモした。…
 だからといって、それが何か------

だいたい、
 このオペラの原作設定の1830年代というのは、実は微妙な時代!
フランスで1830年の七月革命が挫折し、
 次の二月革命(1848年)へのエネルギーがくすぶっていた。
 (ドイツでは、Vor Maerz<三月前>と呼ばれた時代)
そんな時代を、後の1890年代になって描いたもの。(初演1896年)
---ミュルジェの原作戯曲が上演されたのは、1849年。
  ほぼ同時代物だった。

ところが、正直いって、今までこのオペラを聴いて、観て
そんな時代背景を感じたことは、まったくなかった。
 (私が鈍感なせいなのかな?)

そこが、プッチーニと「時代の子」だったヴェルディとの違い
 だったのではないかと、個人的には考えている。
イタリア人のアバードがプッチーニを振りたがらない、というのも
 こんなところに理由があるのかな、と勝手に納得しているのだが…
 (これは私の思い込みで、違っているかも---)

そんなわけで、小難しい「読み替え」は不要、
 青春の光と影を、大きな声で歌い上げればいいのではと
 思ってます。
 (違うご意見もあるかもしれませんが----)

今日のところは、とりあえず、こんなところで… (^^;)

* 今日の上演キャストなどは→
http://www.geidai.ac.jp/facilities/sogakudou/info/2007-0718-1201-14.html


もうちゃ箱主人