もうちゃ箱主人の日記
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2007年05月28日(月)  帰りなんいざ

なんとも痛ましい事件が続いた。
 (Zardの方は、自殺か事故か不明とのことだが)

ふと、柄にもなく
「帰りなんいざ」
という言葉が口をついて出た。
陶淵明の『帰去来兮』という詩の一節である。

官を辞して帰郷する決意と喜び、
自然を友とする田園生活の自由な心境が
うたわれており

「帰りなんいざ 田園まさにあれなんとす 
  なんぞ帰らざる...」
 の、名文句で有名ですね。

そのむかし美濃部都知事が
「選挙にもうでない」と記者会見したとき、
引用して、当時話題になりました。
 (お古い話で恐縮です… (^^;))

ここ数日前から、ミノベさんのことが
気になって、追悼文集を入手できないか
ネットで捜していたせいもあったか…
         
最終連を引用すると…
>胡為乎遑遑欲何之。
 冨貴非吾願。
 帝郷不可期。
 懐良辰以孤往。或植杖而耘{耒 子}。
 登東皋以舒嘯。臨清流而賦詩。
 聊乗化以帰尽。楽夫天命復奚疑。

胡為乎(なんすれぞ)遑遑として何に之かんと欲す,
冨貴は吾が願に非らず,帝郷は期すべからず,
良辰を懐いて以て孤往し,或いは杖を植てて耘{耒 子}し,
東皋に登りて以て舒ろに嘯き,
清流に臨んで詩を賦す,
聊か化に乗じて以て尽るに帰す,
夫の天命を楽しんで復奚ぞ疑はん。

*Webのここで全文が読めます。
http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/kikyorai.htm

死ぬまで
思いつめる事は、ないと思います。

「み〜んな、やめた!」
 の覚悟があればと思うんですが…
(いろいろ批判はあるが
 ホソカワさんみたいな生き方か…)

私も
リーマン時代
ノルマに追われた時や
クレーマーから責められた時など
「命まで取られるわけじゃないから…」とのコトバを
お守り(!)にして、乗り切った気がします。


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ところで
アベ首相の当初のコメントの
「慚愧に堪えない」というコトバ、
最初聞いた時、違和感がありました。
案の定、「残念だ」の言い間違いでは?
と指摘されてるようです。
咄嗟に口をついて出たのかもしれませんが
「ワカラナイコトバ」は、使わないほうがいい
 と、思いますよ。

 注:「慚愧」は「恥じ入ること」(広辞苑)


もうちゃ箱主人