もうちゃ箱主人の日記
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| 2005年12月12日(月) |
レヴィン版 《ハ短調ミサ曲》解説 |
〜の一部の試訳をしましたので、お知らせを… (転載はご遠慮ください)
>モーツァルトの「トルソー」を、新しい完成作品にするために、 次のような典拠と手順に拠った。 〔R. Levin〕
Cum Sancto (聖霊とともに父なる神の栄光のうちに) ≪悔悟するダヴィデ≫から採った2人のソプラノとテノールのソロに よるカデンツァはオプションとして掲載した。 即ち、演奏者の好みにより、このカデンツァを使わない従来の バージョンのままの演奏もさしつかえない。 (訳注:このカデンツァは≪悔悟するダヴィデ≫終曲のカデンツァを 転用したもの)
Credo (われは信ず、唯一の神を) 管楽器と弦楽器の間のギャップを、トランペットやティンパニ、 トロンボーンを合唱に加えることで補った。
Et incarnatus est (そして肉に入り) 原譜に欠けていたヴァイオリンとヴィオラを補った。
Crucifixus (われらのために十字架につけられ) 四声の合唱とオーケストラのための八声の二重フーガを、 1783年のスケッチをもとに新たに作曲した。
Et resurrexit (そして三日目によみがえり) 1783年のスケッチと、クレドCredoのモチーフをもとに四声の 合唱を作曲した。 (原注:モーツァルトは、ある楽章のモチーフを別の楽章に再利用し、 効果をあげるということをしばしば試みている。レクイエムがその 好例である)
Et in Spiritum Sanctum(我は信ず、主なる聖霊) ≪悔悟するダヴィデ≫のソプラノのアリア、Tra l’oscure ombre funeste の主要部をテノールのために編曲した。
Et unam sanctam catholicam (われは使徒継承の教会を信じ) 1783年のスケッチをもとに四声の合唱を新たに作曲した。<以下略>
Et vitam venturi saeculi. (来世の生命とを待ち望む) 四声のフーガを、キリエKyrieの対主題をもとに新たに作曲した。 モーツァルトはこのテキストを好んでいる。 キリエの対主題は、模倣やストレッタなどの対位法技法を駆使しやすい ものだが〔あえて〕キリエではそうしていない。 このことは、モーツァルトが、別の所で再利用することを意図していた ことを暗示するものだ。 短調に代わって長調を使用したことと、アラ・ブラーヴェ 〔に拠ったこと〕は、アンダンテ・モデラート(訳注:キリエKyrie楽章 の意)より、変化を効果づける意味を持つ。
Sanctus Hosanna (聖なるかな,ホザンナ) 厳密な文献資料研究に基づき、二重合唱の譜面を復原した。<以下略>
Agnus Dei, (神の小羊) ≪悔悟するダヴィデ≫のソプラノのアリア、 Tra l’oscure ombre funeste を同じ調性のまま転用した。 テキストをアニュス・デイに適合させるため、終結部に四声の 合唱を書き加えた。
dona nobis pacem. (われらに平安を与えたまえ) 1783年のスケッチをもとに完成させた。 ////////
もうちゃ箱主人
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