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明日 咲く花
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2009年07月28日(火)  お葬式の意味

先日、美容院で身投げの話を聞いた。

1年かけて伸ばした髪の毛の襟足にハサミが入る時、
「あそこの橋に、自転車が置いてあって、横に靴が揃えてあったんですよ」

バサッ。
長い髪の毛が、床に落ちた。


髪の毛にシャギーを入れながら、美容師さんは話を続けた。

「ヘリコプターが何機も飛んで、遺体を探したそうですよ。
 でも、まだ見つからないんですって」



他人事のように、というか他人事だし…、身投げの話を聞いて帰宅した。



二日後、生協仲間の奥さま達と話した。

「橋から身投げした人って、近所のおばあさんだと思うの」

そう、奥さまは声を震わせて言った。

「マジ、身体が震える〜」

他の奥さまが言った。

「でも、さっきおばあちゃんを見たよ。生きてるよ」

「ほんま〜?でも、おばあちゃんのお宅に警察官が来て1時間くらい
 話していたのよ」




亡くなったのは、そこのご主人でした。
おばあちゃんの息子さんです。



内々でお葬式もすませたみたいです。
もちろん、町内の回覧板も回りませんでした。



お葬式って、誰のためにするのでしょう?

私は、亡くなった方を見送る人のためにお葬式があると思います。
亡くなった方に関わった人たちが、お別れを言い、亡くなった事を納得
するために、お葬式があるのだと思います。

今は、家族葬が流行っています。
でも、それ、どうかな?
友人も、家族葬でおばあちゃんを送ったけれど、あとからその事を知った
私は、友人宅に行き、お別れを言わせてもらいました。
そういう風に、後で知った人たちは、個人個人でお宅を訪れて、お線香を
あげ、お別れを言っています。
そのたびに、家の方が、お客さまの相手をします。

これって、どうでしょう?

私は、やはり、家族葬より従来のやり方の方が、残された人々の心が納得
するというか、亡くなった方を弔うのにふさわしいやり方だと思います。

お香典を断る事が多いと聞いています。それはそれで、良いと思います。
お香典を受け取って、その後の煩雑さを考えたら、お断りするのも一考。

ちなみに北海道では、お香典を頂いてもお香典返しはありません。
当日にお返しの品は渡しますが、日を改めて送るという事はしません。



夫の友人は、本当に質素なお葬式でした。
お葬式って、葬儀社の提示する「基本」にプラスする事が多いのだけど、
夫の友人は、「基本」だけで行ったのでしょう。

私の友人も、静かな一般的なお葬式でした。

弟の嫁は、まるで芸能人のような賑わいのお葬式でした。

ご近所のご主人は、いつの間にか逝ってしまいました。

ほとんど接点はなかった方だけど、最後のお別れはしたかった…。
というのが、残された近所のおばちゃん(私だっ)の感想です。



「冠婚葬祭」という言葉で「いっしょくた」にするお葬式なのだから、
やはりお葬式も、人が集まる儀式であってほしいな…と。





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お葬式は、残された者たちの心を癒す儀式だからね。


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