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「確か、お宅に一度伺ったことがありますよね?」
玄関に入って開口一番、修理屋のにいちゃん(30代半ば?)が言った。
そうだ、にいちゃんの顔には見覚えがある。 その馬顔っ、見たことありっ。 ←失礼です
待ちに待った、 洗面台水栓レバー取り替えに来てくれたにいちゃんだ。
「僕が行くと、技術料として4〜5千円かかりますんで、 メーカーから直接お宅に取り寄せて、自分で直したらいかがですか?」と 親切にも、教えてくれたにいちゃんだ。
だめだよ、にいちゃん。 うちの夫は、水とお湯の切り替えがうまくいかないからって、 自分の携帯を床に叩きつけて壊すような人間だよ。 水栓の取り付けがうまくいかなかったら、 テレビも転がして壊しかねないよ。
と、にいちゃんに言えるはずもなく。(笑)
「すいませんが、にいちゃんに取り付けてもらいたいのですが」と頼んだ。
メーカーに発注した部品がやっと届いたので、 メーカーから委託されたにいちゃんが、うちに来たのだ。
「え〜とですね」
にいちゃんが言った。
「僕を経由すると技術料がかかるので、お宅がホームセンターから部品を 購入した事にしたら良いと思うんですが」
にいちゃん、それはどういうこと?
つまり、技術料はいらないから、タダで水栓レバーを取り付けてくれると いう事だった。
「え、、、でも、、、」 一応躊躇する私。(笑)
「いいんです。前回水漏れの時に僕が来て、その時技術料を頂いてるので」
いやぁ、それは違うやろ。 それはそれ。これはこれ。やろ。
とは言わず、 ご厚意に甘えることにしました。
世の中には、こんなボランティアみたいな儲からない仕事をする人もいるのね。 本当に、良い人っているのね。
と、感動しました。
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