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夫の怒声で目が覚めた。
階下で、なにやらわめいている。
時計を見ると、午前3時半。 午前2時に寝たので、まだ1時間半しか眠れていない。
階下の音に耳をすませてみた。 この時間は、夫ひとりのはず。 どうも、犬か猫に怒っている模様だ。
どうしようか…。 しばし考えた。 とりあえず、トイレ。(笑)
立ち上がると、床が揺れる。 身体がすっかり熟睡状態なのだろう。
こりゃだめだ。ということで、ふたたび布団に入った。
怒鳴り声と共に、ガタンバタンと音が聞こえた。 腹立ち紛れに、そこらを叩いているのだろうか? 動悸がした。
夫が不機嫌なのは確実だ。 もしかして、とばっちりを受けるかもしれない。 そう思うと、胸が苦しくなった。
そのうち、眠っていた。
お昼、 食事時、 何気なく夫に聞いた。
「寝言で喧嘩していたけど、昨夜なにか嫌なことがあった?」
ピンポン。大当たり。
「そういえば、明け方怒鳴っていたよね?」
怒鳴り声は、猫に向けられたものだった。
うちの猫は、夫とは犬猿の仲。 この10年近くで、大立ち回りが何回もあった。 それでも猫は、そんなことなど忘れた風で、 夫が帰宅すると迎えに出て、「にゃあぁん」と夫の足にすり寄るのだが。 不思議、ホントに不思議。
怒られた猫自身は平気なのだけど、 ワンコが、あかんかった。
ワンコに向けられた怒声ではなかったのに、 明け方に、吐いた。 夫が後片づけをした。
今日の昼間も、元気がなかった。 明らかに、ショックを受けている。
かわいそうだったね。 でも、残念ながらこれからも同じことが何回も起こるでしょう。 ワンコよ、心を強く持て。
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