i wish

2004年11月23日(火) 解脱

冷たい風が吹きぬけ、ようやく伸びてきた髪を揺らす。
11月に入ると、街は少しずつ着飾り始めた。
キラキラと光を放つ、都会の樹木。
一層明るくなった夜の風景が、私の心を震わせる。

いつから、あなたにメールをしなくなったんだろう。

些細なことでも、繋がりを保っていたくて
返事を期待して、メールを送っていた。
返事が来たら、それだけで有頂天になって
返事が来なければ、この世の終わりみたいな気分になっていた。

でも、いつの間にか。
私の中から、あなたという存在が薄れていて
あなたに会いたいとも、思わなくなった。

いつから、あなたが必要じゃなくなったんだろう。

あの頃、私にとってはあなたが一番大切で
絶対に失くしてはならないものだったのに
どうして、あなたを重荷に感じたりしたんだろう。
どうして、あなたを遠ざけたりしたんだろう。
その訳が知りたくて、もう一度、あなたに会った。

たくさんのことに気付いた。あなたは変わっていなかったから。

私は大人になった。あの頃よりもずっと。
そして、私は悟った。

あなたは、今、私に必要な人ではないと。


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aqua

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