ことばとこたまてばこ
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| 2006年10月17日(火) |
東海林さだおはおもしろいよ |
急に誰かがドアを叩いた。 慌てた単身赴任で家にただひとり裸でくつろいでいたお父さん、あっひゃっはーい、とかなんか奇妙な返事をして立ち上がったら、うどんを茹でていた鍋をひっくりかえしてあっつい茹が汁を男として大事な竿にぶっかかって、どっひゃっひゃーん、絶叫。 発狂しそうな熱さに悶えながら水道の水をちゃぷちゃぷひっかけるがらちがあかない、あああ、まだ誰かがドアをどんどん叩いてるし、あっひゃっはーはーはーい、息も絶え絶えな二度目の奇妙な返事をしながら頭の中で、そうだ昨日風呂入ろうとして水を入れっぱなしにしてて忘れてたんだ、おおさうだ、水に、水を、下半身に水を! 風呂場に直行、湯船に直行、きぃんと冷たい水にざぶりと浸かる。ふるふるふると下半身へ向けて手で水をかき混ぜる。ああ、ああ、冷たいやら気色いいやら痛いやら! すぐさま上がりびしょびしょのままバスタオルをざっと巻いて玄関へ直行。どっどんもごっめんさい!とドアを開けば誰もいない。家でただひとり裸でくつろいでいたはずのお父さん、ソッと涙ぬぐって。
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