ことばとこたまてばこ
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私は思うのです。 姿の見えないどこかの地で歌っているどなたか様、 そのどなたか様の歌の旋律をどのようにすれば、 とてもとても美しいほどまっしろな紙に写しえるのでしょうか。
私は思うのです。 この地球の人が存在するあまねく地に生きるどなたか様、 そのどなたか様にすこぶる良いことがあって相好を崩すたびに鳴り響いている、 ほそいほそい溶けて消えてしまいそうなほどの表情が割れる音、 それをどのようにすればより多くの人々へと伝えられるのでしょうか。
私は思うのです。 目の前に立つ、その人、その人の手、その人の表情、その人の佇まい、 まさしくその人の存在でしか語ることのできない空話、 どのようにすれば空話での表現の幅をひろげられるのでしょうか。
私は思うのです。 かたわ、おし、めくら、どもり、ちんば、知恵おくれ、つんぼ、そんな人々、 どこかひとつ健全と呼ばれるために必要かくべからざる感覚が欠けてこそ、 よりいっそう充足され、いっぱいにみなぎる感覚を持っているということ、 それはどのようにしたら素敵に望ましい形で発露されるのでしょうか。
私は思うのです。
私は思うのです。
私は、思うのです。
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