老婆の幻影を追い求めて森の中梢の陰鬱なる調べを体感霧が一条の光に沿って貝殻を耳にあてながらやってきた黄色い猿猿 手に持つリボンを老婆の首にくくりつけた廊下で人形が走っている微笑に口角をすぼめつつも ぷらすていつくの眼うろんによろよろと老婆の意識が底に沈む瞬時 その白髪が眼にも鮮やかな黒髪へと!影にまぎれて 荒海にまぎれて 雷鳴にまぎれて 蒼穹にまぎれて一切合切まぎれて