日常のかけら
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◇この…アホウ…◇

だから、何でお前はそう無茶苦茶なんだ。
自分の躯を顧みないで何だってんだ。
自分を楯にして人を守るなんて、どんなバカも考えることだと、何でわからない?
そんなことをして、守られた奴が喜ぶのか?
自分の所為だと、落ち込むのが相場だ。
まあ、中には守られて当たり前なんてバカもいるが、そんなのは例外だ。
人の命を楯にして守って良いものなんてこの世の中には無いんだよ。
そんなこともお前はわからねえのか?
一体何を見てきた?
何を学んできた?
いいか、二度と、馬鹿な真似はするな。
怪我をするのも、死ぬのもそいつの勝手だ。
それでも守りたいと思うのなら、自分の身も無傷で通せ。
いいな、悟空…

納得できるまで、部屋には戻ってくるなよ、サル…

(三 蔵)

2007年01月20日(土)