日常のかけら
◇さんぞ…?◇
寝ぼけた頭のままで、いってらっしゃいをした。 三蔵が出掛ける間際まで、愛してくれたのはよく覚えてる。 でも、はっきりした頭で、すっきりした顔で、三蔵が好きだと行ってくれる笑顔で送り出したかったなあって思う。 それに、こんな風に三蔵が着ていた夜着を着せてくれたりなんかしたら、泣きたくなる。 せっかく我慢した淋しい気持ちが起き出してくるから。 こんな風にかまってくれるなら、もっと一杯傍に居て、仕事にも連れて行って、片時も離さないでいて欲しい。 それって、贅沢? 我が儘? ねえ…三蔵…
(悟 空)
2005年08月06日(土)
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