| 2005年04月13日(水) |
自分が好きになることができる『自分』 |
杏珠先生、こんばんは。
今日はご相談やご質問があるわけではないのですけれども、杏珠先生にメールをしたくなりました。 (省略) 前々から自分で感じてはいた事ですが、私はどうも「商売」に徹し切れません。仕事としてやっていきたいのだから、綺麗事ばかりでは成り立たないのはわかっています。(省略)
やめていくという生徒さんに対して、 本音の部分ではあまり執着がないんです…。 今残っている生徒さん達に対しても、大切に思う気持ちはあっても、 基本的には「やりたければやればいいし、やめたければやめればいい」 という気持ちです。 勿論、レッスンでは私の知っている知識と技術は全部お伝えする気持ちでさせて頂いていますが…。
(省略)
ビジネスとしていろんな事をキッパリ割り切れるわけでもなく、 だからと言って、趣味に毛がはえた程度に細々とやっていこうという風にも割り切れない私は、なんて中途半端なんだろうと思います。 4月に入って体調も良くなり、 今までと変わりなく平凡だけど健康で平和な毎日を過ごしていますが、 自分の中に醜い汚い酷い心があるのを 毎日のように感じるようになりました。
ちょっとした事でも人から何か言われると言い返したり、何故かやたら昔の事を思い出すようになって、今更なのにムカムカしたり… こんなに心の狭い人がいるのかと思うほど、自分を嫌な奴に思います。 自分を客観的に見ると、ものすごくキツくて冷たくて感じの悪い人間に見えるんだろうなぁ、という事が、ここ最近わかってきました。 これじゃぁ今まで恋愛もできなかった訳だ、と自分で納得してしまうほどです。 我が強くてキツイ…ずっと前から自分でもわかっていたつもりなのに、直せません。それどころか、最近益々自分のそういう部分を感じます。 何をやってもダメだなぁー、と思います。 今日もまた良いご報告ではなく 愚痴のようになってしまって申し訳ありません。 (省略) 余計な事を考えてもっともっと嫌な奴にならないように、自分の勉強(練習)に真剣に取り組んでみようと思います。 やるべき事に集中して努力し続ける事ができれば、きっと未来は明るいんだと信じて頑張ります! 最後まで読んで下さって有難うございました。 杏珠先生にお話したら、何だかスッキリしました。 今度こそ、何か良いご報告ができるといいです。(一部省略・抜粋)
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メールを拝見いたしました。
貴方は順を追って、階段を上っておられるのですね・・・
自分の嫌な部分、汚い醜い・・・誰でもそういう部分からは目 を背けたいものです。 見ないふり、気付かないふりをしてしまう・・・でも、自分の 嫌な部分と向き合う事が出来た人は必ずそこから一歩先に進む 事が出来るのですよ。
自分の嫌な部分を見つけたのなら、 それを少しずつで良いのですから変えていくのです。 焦って「ここもあそこも」と考えることはいけません。
自分が『冷たい・きつい人』という印象を与えてしまっていると 感じるのでしたら、 まず笑顔を心がける事・・・そして、髪の色やスタイルを 優しい印象を人に与えるものに、勇気を出して替えてみる事(これは色気があるという意味ではありませんよ)。 折角 ”春”という季節なのですから、モノトーンの洋服で はなく、パステルカラーや優しい色のものをお召しになってみること・・。
貴方が得た気づきは他の誰から言われても 気付く事、認めることがなかなか出来ない事です。 そこに御自分で気がついたのは素晴らしい事なのです。 自分と正面から向き合う事は辛いでしょう・・・でも頑張りましょうね。 その先には、自分が好きになる事が出来る『自分』が待っています・・・
そして、御自分の(省略)生徒さんに対する考え方について・・・ 続けるのか続けないのかを全て生徒さんに任せるという考え方は、 生徒さんに対して執着をしないということにも通じますから、 決して悪い考え方では無いと思います。
しかし、そこからもう少しだけ視点を変えて考えてみてください。 貴方自身は、生徒さんに教える事が出来るだけの技術や知識を 身につけるまで、どうして(省略)を続けることが出来たのでしょうか?
今の貴方まで到達するのには、貴方が師事した先生方からの影響が 大きくはないでしょうか。 きっと「やめてしまいたい」「練習をしたくない」という時期も あったでしょう・・・そこを越えて続けてこられたのは、 ”(省略)が好き”というお気持ちが存在していたからだと思います。
商売として考えるのではなく・・・・ 『どうしたら生徒さんたちが(省略)を好きになってくれるのか』 という事をもう一度考えてみて、 そこから自分のレッスンの仕方やコミュニケーションの取り方を 振り返ってみて下さい。
きっと生徒さんに対しての気持ちに変化が出てくると思います。 (メールで説明するのは難しいものですね。解り辛い箇所が ありましたら教えてください)
貴方からのお便りを、いつも楽しみに待っています・・・ いつでも構いませんからお便りを下さいね。
杏珠
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