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2004年10月29日(金) 考える力。


天文知識:小学生の4割は「天動説」 天文台助教授ら調査(毎日)

これを読んでて思ったのは。

「でも僕も、説明できないよなあ」

という事だった。

「天動説じゃなくて、地動説なんだよ。」

いうのは簡単だ。そしてそれを信じるのも簡単だ。

でも、

「なんでそれがわかるの?」

といわれたときに、それを説明できない。
そして僕は、地球が太陽の周りを回っているという事実を
この目で確認したわけではないのだ。

「天動説」は、地上に暮らす人間の認識上で考えれば
間違っていない。僕らの周りを月も太陽も回っている。
(でもまあ、それは科学ではないけれど)

そして、それを説明できないのであれば、
どうしてそれが間違っているっていえるんだ?

事実を知っている、知っていないということは
本当は大きな問題ではない。

小学生の4割が知らなかった。それを嘆く大人の、
何割が小学生に「どうして地動説なのか」を説明できるのだろう?

「そういうものだ」
ほとんどの人が、
それしか答えられないのではないだろうか?
つまり、僕らだって「地動説」を信じているにすぎないのだ。

僕は「分数の割り算」の意味が未だにわからない。
説明もできない。
けれど、「計算の仕方」はわかる。

仕組みはわからず、テクニックはつかえる。
だから説明はできない。中には何も入っていない。
そういうスカスカな「知識」が、本当に大事なのだろうか。


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にしん