声優さんと映画とアニメと
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2009年11月14日(土) 凄かった

まだ体調が不安定。朝に鼻水止めの薬を飲んだら、ひたすら眠いし、夕方からのどの調子が悪くなってきた、気管支炎の前兆ぽいかんじ。やばい。

そんなこんななのですが、旦那をひっぱって、朝一番でクリスマス・キャロル初日1回目の上映を観てきました。劇場でめがねを借りてみる3D日本語吹き替え版です。
キャストは
ジム・キャリー : 山寺宏一
ゲイリー・オールドマン : 安原義人
コリン・ファース : 森川智之
ボブ・ホスキンス : 熊倉一雄
その他沢山
まず映像から、3Dなのですが、その前にモーションキャプチャーの凄さとCGの質感に圧倒されてしまいました。しわくちゃなおじいさんが、もう、本物みたいにすばらしくリアルで、いかにも本物の人が演じたものが下敷きになっているなぁというリアルな部分と、CGならではのデフォルメされたアニメチックな動きの部分のつなぎのスムーズさ、もう技術面のすばらしさは群を抜いています。そしてそれがあまりにすばらしいので、アニメを見ているとも実写を見ているとも、どっちともつかない不思議な雰囲気でありながら、途中からは何も違和感を感じさせないスムーズさに、その世界の奥行きと広がりがかなり夢の中の世界のような感覚を呼び覚ましてくれました。だからむしろ、お話に引き込まれ、絵はイメージを具現化した心象風景のようでもあり、この技法は監督のゼメギスしか表現できないなぁと、おタクな感想を抱きつつ、ロジャーラビットからずいぶん進化したものだと感慨深かったです。
これはあれですね(何だ?笑)空中ブランコ的な実写を交えたではなく、実写を撮った映像をとことんデコレーションしているので、通じるものがあるような気がします。スクルージはまんまジムキャリーだったし、オールドマンはかなりふんわりキャラになっていましたが、それでも彼らしさがありました。パンフを見る限り、森川さん演じるコリン・ファース(年齢はそこそこ行ってる大人の甥です)も、役者さんそのまんまな雰囲気でした。凄い技術。

それにしても吹き替え版はもう、なんと言っても山寺宏一劇場でした。ほとんど8割が山寺さんの出番ではないかと、次に安原さん、冒頭の7年前の親友で共同経営者のマーレーが死ぬところから始まり、クリスマスイブにそのマーレーが亡霊になってスクルージを尋ねてくるのですが、マーレーと現在の使用人の両方を演じています。上に書いたキャストのとおり、それぞれモーションアクトと声を担当した役者さんの役を全部同じ声優さんがちゃんと演じているということみたいで、甥っ子を演じた森川さん以外のメインの3人は複数役がありました。山寺さんは少年スクルージ、青年のスクルージ、過去と現在の精霊などとあわせるクレジットだけで4個、うわさでは7役演じているとか、その他のキャストもみんな安定して絵にはまった声のキャストで、出来上がりはすばらしかったです。山寺さんと森川さんのからみはもちろんありました、というか、もう、あまりにも想像どおりだったので、ちょっとほくそ笑んでしまいました。
森川さんの演じる甥っ子フレッドは、出番があんまりなくて、森川さん目当てで行ったらちょっと肩透かしかもしれませんが、これは映画好きなら、そして山寺さん好きなら最高な作品です。
安原さんも凄かった。私この方の声は、その昔アニメのヒーローなども演じていらした時代から大好きです。声質は古川さんより好きかも。熊倉さん、健在で、これまたすばらしい。

ストーリィはディケンズの小説でも一番有名なお話ですね。


以下お話のネタばれになります、有名なお話ですが知らない方は次の区切りは飛ばしましょう(笑)。

守銭奴でクリスマスすら素直に祝えないひねくれ物の金の亡者になってしまった男が、7年前に死んだ親友の亡霊の導きで精霊に自分にかかわる人々の過去と現在をみせられ、さらにすぐにでもやってくる未来を見せられ、自分が行いが如何に周囲の人まで不幸にしているか、心の底から気がつかされ、自分の意思で変わらなければいけないと気がつかされ、そして心を入れ替えて変わることで未来も変えられる、という教訓的な内容です。

絵柄はディケンズの小説の挿絵を再現している雰囲気があって、怖い印象。
亡霊の演出は、ねずみーランドの某幽霊屋敷そのまんまがさらにリアルになった感じで、これまた夢に見そうな怖さです。あと、未来の精霊が出てくるシーンはとことん夢の中のようなデフォルメで、これまた夢に見そう(どれも悪夢系なのですが・・・)。
小さい子には教訓としては良いですが、3DCGのリアルさもあって小さすぎると泣いちゃうかもしれません。説教じみた内容なので寝ちゃう大人も居るかもですが、私は画面に釘づけになって楽しめましたが。

ディケンズといえば、大学の2年か3年のときに、工学部でも受けられる文系学科(英語2の選択授業)で英文学を受けたとき、授業の教科書が大いなる遺産だったので、1年かかって原文を読んだ記憶を思い出しました。あの時は古いイギリスの文化や世界観そして言葉の言い回しなど、難しいことばかりで、単位をとるのに必死になった記憶がよみがえってきて、すこし胸がもやもや。

劇場で観た予告編に来年公開の不思議の国アリスかな?監督がティム・バートン、そして最近ではタッグ率ほぼ100%のジョニーデップが帽子屋さんがという、しかも声が平田さんで、うおうとなりました。
いきなり予告編から呼ばれちゃう平田さんジョニデも99%フィックスなんだなぁと実感。
(最近で例外はチャリチョコ、DVD藤原さんTV宮野マモ君でしたが・・・これはかなり例外例、ちなみに若い頃のジョニデ作品を2本だけ、森川さんが吹き替えしています)

夜はずっと、新しいスタートレックのBD版日本語吹き替え版を見ながら脚本翻訳間違い・解釈の相違点などを旦那と指摘し合っておりました。
BD版には2枚目にDVD版より沢山入っているメイキングやインタビューなどが充実していて、作品好きにには本当に凄いおまけ特典で最高に楽しめました。中でもNG集に大爆笑。
このメイキングなど特典映像で判明したのは、脚本家二人のうち一人と音楽担当とサウンド効果担当の人、あとアートワークの一人が、こてこてのトレッキー(スタートレックの熱心なファンの意味です)。
それとキャストの中でもマッコイ役のカールがこれまたスタトレの大ファンで、自分から役が欲しくてアプローチしたことが判明。
一方で監督と衣装の人はまったくファンではなかったというのが面白い。今回の成功の秘訣がここにあったと思います。新作としてまっさらな状態から見ている人も、40年以上も前からつづくオリジナルの大ファンであるトレッキー(我が家にも二人居ます、爆)を大満足させ大興奮の坩堝を落としてくれたりと、新旧のバランスが絶妙ですばらしい作品になった、成功の秘訣だったと思います。
その分、裏方というか世界観やイメージや作品の印象を作る部分の細かいこだわりが必要な部分にはしっかりとトレッキーが居て、旧作のだめだめだった部分、連綿と続いてしまたからこそ打ち破れなかった泥臭い部分(テンポの遅さなど)をファンじゃなかった人たちの第三者でしかなしえない部分の貢献によって、過去のトラウマを打ち破ってくれている秘訣ではないかと思います。
削除シーンや予告しか使われなかったシーンのセットのこだわりなど、これは仕上がった作品ではめお金がかかった作品だと理解。

こうして書き出したら収収集がつかないオタクな自分に驚きつつ・・・


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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