声優さんと映画とアニメと
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2008年04月27日(日) 吹き替えキャストに期待

CLOVERFIELD(クローバーフィールド)
機内上映ではなくて、チェックインまでの時間を利用した買出しの途中で寄ったKONAで一番大きい(たぶん)本屋さんBORDERS(CD、DVDも取り扱っているところです)で19.90ドルで棚に並んでいたため、思わず買って夜に部屋で見ました。
とりあえず出演者名だけネットから
マイケル・スタール=デヴィッド(ロブ)
マイク・ヴォーゲル(ジェイソン)
オデット・ユーストマン(ベス)
ジェシカ・ルーカス(リリー)
リジー・キャプラン(マレーナ)
T・J・ミラー(ハッド)

ほとんど無名に近い、しかし演技力のある若手の俳優さんを使うことで、ドキュメンタリー風の構成に余計に臨場感を与えてくれます。
ハンディカメラが嬉しい主人公が、恋人との日常を撮影したテープに、遭遇してしまったとんでもない体験が上書き記録された物を再生している。
それを見ているのが観客という想定です。
素人カメラで手振れしまくりなのに、なぜか決定的瞬間のように、しっかりと要所は画面に映りこむというスーパーカメラマンなんですが、そこは映画なのであまり深く突っ込まない。三半規管が敏感な人は気分が悪くなる可能性がありますが、あまり大画面でみなければ大丈夫かな、音質が非常に良い作品に仕上がっているので、劇場の大画面でできるだけ良い音響でみると、死ぬほど怖いかもしれません。
そんなシーンが満載です。
このカメラを持った主人公が、親友のロブ(ロブは日本勤務が決まったので)のサプライズパーティを開催。
このパーティの途中で発生するとんでもない事態、突然の激しい揺れ、爆発、そして宣伝にも出てくる、爆発とビルの倒壊(何かわからない巨大な動く生物がビルを破壊)を目撃、そして飛んでく自由の女神の頭部。
これらがすさまじい迫力で画面に迫ってきます。しかも個人のアングル、主人公が撮影するカメラから見た世界だけがすべて。
人間関係は、ビデオのつなぎ目に前の記録として残っている恋人の映像、彼女との会話、そして始まりのパーティでの延々と続く、海外に赴任することで、すこしこじれてしまった友人関係と恋人関係。
だいたいの人間関係が把握できたところで、あとはひたすら破壊と惨劇から逃げ惑う主人公と友人の女性の4名。しかし、だんだん逃げ場も失い、ただ逃げているだけでは収まらない緊急事態に直面します。

とにかく非常にナチュラルで自然な俳優さんたちの演技が、かなり臨場感を出すことに成功していますし、カメラアングルやカット割りも、主人公が走りながら撮っているにもかかわらず、結構狙った上手さがあります。何が起きているのかまったく判らないままで、どんどん恐ろしい事態になっていくので、非常に面白かったです。

いやぁ、巷の事前評判では、ブレアウィッチの手法で宇宙戦争を焼きなおしながらも、舞台を米版ゴジラにした。
というのがあって、確かにアイデア的にもシチュエーション的にも言いえて妙の素晴らしく良く分かる分類方法ではありますが、これだけでは想像ができない迫力と演出の上手さ、そしてかなりお金も掛けたに違いない、どこまでセット組んでどこからがCGなの?という、久々にCGの活用の上手さに唸ってしまう作品でした。
SF好き、パニック好き、若者の愛と友情が好きなら、かなり楽しめます。

メインの役者さんが30歳前後なので、これは吹き替え版の役者さんの演技に期待をしてしまいます。
ロブを森川さんカメラマンのジェイソンを三木さんで是非よろしくお願いします。(爆)

ここに描かれているアメリカの軍隊が、とても勇敢で頼もしくて、日本にはこういう組織がないのはいざと言うとき困るなぁ・・・なんて途中で思ってしまうほどに、逃げ惑っている途中で見かける軍隊はすごくカッコよかったです。物凄くがんばって未知の怪物と戦っています。

で、肝心の破壊者(日本語タイトルです)は、うーん、デザインはいまいちだったなぁ・・・やっぱり、この破壊者は、あの近所の赤い惑星から来た、なんて裏設定ないですか?うーん、破壊者側をもうすこし怖くデザインしてほしかったかも。演出の怖さに負けてる感じがしました。


ということで、南の火山島に居ります。今日はあまり良い天気ではなくて、午後からずっと雷がピカピカ、ゴロゴロ。ホテルのあたりは海から吹く風の影響で一年中ほとんどシャワーぐらいしか降らないのですが、山の方と島の西の方は黒雲が覆っております。夜中になってもずっとゴロゴロ鳴っています。めずらしい天気です。

フライトは順調でした。
なんと私の斜め前に某有名女優(昔アイドル)KKさんが一人で乗っていて、日本から飛ぶ1日1便の唯一の直行便のため、ファーストクラスがないので、私ら庶民と一緒の席でした。旦那の世代のアイドルなので、旦那はかなり喜びつつ、おばさんになってしまったのに、一喜一憂しておりました。
大体出発ゲートで乗り込む前にお客さんの何人かを呼び出すアナウンスがあって、まさに彼女の名前を呼ぶわわけです(なにか連絡があったのか、特別待遇の確認かなにかだと思いますが)そのとき、旦那と私はてっきり同姓同名の別人だと思って、KK、KKと連呼して遊んでおりましたが、ご本人の登場にばびぶべぼでした(笑)。元アイドルさん南の島へお一人で何をしに?お仕事ですか?彼氏と密会(たしか×1のはず・・・)

というのはさておきまして(私は自分の好きな人以外の有名な方々にはときめかない醒めた女なので・・・笑)
機内映画をあてにしていなかったのですが。何本か新らしめのを上映していました。
「ライラの冒険〜黄金の羅針盤〜」
吹き替え版は、過去に何度も遭遇している距離感もへったくれもなくだみ声を延々と張り上げる、例のへたくそ劇団チームの再来でした(TT)。なので、おそらくDVDにはもっときちんとしたキャストが入るのではないでしょうか?日本語版同時上映でしたっけ?主人公の女の子、絶えられないほどのへたくそではなかったのですが、脚本が悲惨(そういう意味では日本語字幕も微妙だった)ので、1/3ぐらいからは原語で見ました。イアンマッケランやクリストファーリーなどの指輪やスターウォーズでは常連の仲間の魔法使いやラスボスが似合うおじさんたちが、がんばっていました。ニコールキッドマン(今回はじめて、老けたなぁと実感)が、さえずるカナリアのような綺麗な美声で、主人公のライラの見方か敵かを惑わす謎の役どころを、上手く演じていました。まあ、ラスボス臭がぷんぷんなんですが、その真逆の可能性も捨てきれないところに、面白さがあります。
世界設定が、すでに現実世界ではなく、どこかの不思議な異世界であり、自分の魂の器である伴侶デーモン(発音ではそう言っています、日本語訳と表記ではダイモン、子供のころは形状が定まらず、猫にも鳥にもイタチにもねずみにも変化する相棒)を誰もが持っている世界。そのデーモンを子供のうちから切り離そうとする実験が密かに進行、それには教会と権力者たちの陰謀が隠されている・・・

世界設定は相当に面白く、おそらく原作を読むとかなりのめりこめるのではないかと思える作品ですが。
脚本がベタ過ぎて(機内版の日本語版はそれに輪をかけて作品世界を滅ぼしかかっているように見えました。)
どうにもストーリィがエンターティメントとして上手く構成できていないのが、最大の失敗。せっかく綺麗なCGを使っているのに、勿体ない・・・それにしても、全体に画面が暗すぎる・・・
後ひとつ、ライラが鼻もちならない"私が私が"キャラ(子役がそうなのかも)なので、見ていて感情移入する相手が熊しか居ない、ヒーローもこのよろいを着た熊さんですが・・・それにしても吹き替えひどかったなぁ。

他には「アイアムレジェンド」「魔法にかけられて」(主演の王子王女の吹き替え担当、歌も演技も上手いです)他沢山やっていましたが・・魔法を30分程見て寝てしまいました。

web拍手と暖かいメッセージありがとうございます。しばらく島でのんびりさせていただきます。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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