声優さんと映画とアニメと
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2008年04月19日(土) 惨敗・・・

マ王のチケット戦争、惨敗でした。目も当てられません(くそう)。
家のネット環境がやや不調なのも原因の一つです。そろそろ光にするしかないのかなぁ・・・
取り急ぎ、私の友人1名も泣いておりますので、万が一、余ったぞという方がいらっしゃいましたら、是非にも、ひと言お声をおかけ下さい。昼でも夜でも1階でも2階でも、米つきバッタの様にしてお待ち申し上げております。

今日は、驚いたことにエンタメシンクタンクさんから宅急便で「ジェラールとジャック」が到着。
昨日発送通知が来ていて、の今朝だったのでびっくりしました。

新会社、新レーベル発足を記念する、最初の1枚はやはり渾身の作でした。
原作を比較的最近読んでいたので、かなり忠実かつ丁寧に、原作の雰囲気を再現しようとして作られた作品じゃないかなぁと思いました。2巻分を2枚で余すことなく収録されて居ます。
それと、森川さんファンと遊佐さんファン、そして井上さんファンは、絶対買いです。素晴らしいです。

遊佐浩二さん
若い15〜6才から25才ぐらいまでの青年声、まったく違和感なしのすばらしさ。地声がかなり低いので、どうなるのかなぁとか思ってしまいましたが、さすがの音域の広さと安定感、そして瑞々しく精錬な若者であり、とても綺麗で優雅な人なんだろうなぁという印象を、声で上手く表現出来ていました。
井上和彦さん
やっぱりこの人を置いてアマルリックを演じられる人は居ないだろうなぁと、最初のキャストを見た瞬間にわぁと思ったのですが、本当に想像以上に、アマルリックでした。しかも小粋で優雅で風格があって知的で狡猾でエロイおやじ、前半はまだ若いアマルリックの危険な香りが、後半は老けてもまだまだ行けてるお貴族様ぶりが、素敵で素敵で・・・
勝生真沙子さん(ナタリー)
なんてつややかで官能的な声、年下のジェラールがめろめろな様子が手に取るように分かる美女声。エンタメの阿部さん、本当に最高のおねぇさまキャラを連れてきてくれたなぁと思います。特に絡む男性陣、井上さん、森川さんとの声の相性が最高に良くて、この3人が会話していると、まるで洋画の吹き替えを見ている様な錯覚に陥ります。そりゃそうだ、そっちで聴く事の方が多い声の組み合わせだもの。
ひーちゃん
大活躍。本役は落ち着いたしっかり者の執事、そして二役目は驚きの男娼君、その声がもう、拍手喝采、さすがプロ。そしてまだまだ役があります。お楽しみに(笑)
山口かっぺい君(ともりもりは呼ぶので・・・笑)
写真にはみんなで居ますが(合成かな?)フリートークは別会場(?)笑・・・出番は少ないですが、さすがに上手いですねぇ。
よのひかりさん
この方がこれまた本当に上手い、柔らかい声で全体のバランスが上手く収まる感じです。
青山穣さん
この方が居るだけで雰囲気がもろ外画になってしまいます。やっぱり数役やっていらして、さすがの芸達者。
竹田雅則君
きましたヨザック君、これまた数役演じていましたが、ヨザックって感じしないです、むしろデルコ?いえいえまだまだいろいろあります。
森川さん
フリートークを聴くと、かなり下準備もしてきて、心身ともに調子良かったのかな?
それほど肩に力を入れずに、自然体でジェラールを演じています。平民代表でエロ作家ということでジャックに対してなど、素でびっくりするぐらい生々しい下ネタ言葉をけろりと言ってのけます(チームアメリカを一瞬思い出しました)。シーンは前後しますが、時間的にはナタリーに恋に落ちる学生時代20才ぐらい?のジェラールから、ジャックを買う冒頭の30数歳ぐらい、そして最後の40歳を超えと、だんだん落ち着いて深い声になって行くのが、もう最高です。
あと、特別出演でトシ子さんも出てきます(笑)。

それから・・・
ジェラールが長セリフを言うシーンで、一瞬、森川さんが新劇の舞台に立って演じている幻想を観ました。
そしてアマルリック邸での出来事は、まるで海外ドラマのよう。
エロの回数は多いのですがシーンは短め、ただし一番の聴かせどころではしっかり濃厚にじっくり熱演な皆様、随所になまなましいセリフや会話があり、原作漫画で読んだ時より、セリフで聴くとインパクトがあります。
そして・・・ジャックとジェラール、男娼とジェラール、ナタリーとジェラールとアマルリック、ジェラールとアマルリック・・・結構いろいろな組み合わせのベッドシーンが出てきますが、特にジェラールが若き日の3Pシーンは役者さんの上手さに脳天が痺れました。

DISK1,2はびっちりドラマ、DISK3はジェラールとジャックの交互の朗読とサントラ(?)とフリートーク
音楽が世界観と時代感に非常に良くマッチしていてさすが、とても良い感じでした。
収録は二日間に渡って行われたとのことです。

どっと泣かされるシーンではないですが、セリフを聴いてぞくぞくぞくっと鳥肌が立つシーンが有りましたし、やぱりちょっと涙が出そうになるシーンが2カ所ほどありました。朗読でも同じシーンが出てきましたが、こちらの方がじわじわと沁みる印象になります。

正直、2枚組にしてくれて、作品の主要エピソードは網羅されているので、登場人物の心の動きや変化が自然でした。とても原作の雰囲気が生きていたと思います。朗読は、ドラマ2枚組を一気に聴いたあとでは疲れてしまい、私は少し時間を置いて聴きましたが、ドラマの内容を補填しているので、小冊子などがおまけで付いてくるよりも濃厚なおまけの様に感じました。某ケダモノシリーズのおまけコントドラマとは違って、声優さんの朗読の上手さも味わえて、正統派なおまけみたいで素敵ですが、さすがに一気に聴くには量が多すぎます。
フリートークは、過去のものとあまり変わらずで、演じた感想がメイン。熱演して疲れている役者さん達に、それほど負担にならないボリュームでした。このぐらいがちょうどいい感じだ思います。

そんなわけで、どうなるのかなぁ・・・と思っていた新レーベルの記念すべき1号作品ですが、作品を大切に、より舞台中継のようなライブ感を持たせた演出であるように感じました。時に声優さんのセリフが少しよれても、その前後のセリフの勢いとシーンの雰囲気が良ければ、そのままNGも修正もせずにしています。
とにかく、これでもか、というほど、いろいろな森川さんの演技を堪能できる一作になっています。
自分の名前を冠したラジオもそうだし、春抱きとこのジェラールとジャックは主役で出ずっぱり、ベルレーベルは、当面軌道に乗るまでは森川さんが表看板で引っ張るのかな。
ファンには嬉しい出来でした。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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