声優さんと映画とアニメと
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「バッドタイム〜HARSH TIMES」2008年4月4日発売 ジム(クリスチャン・ベイル)森川智之 マイク(フレディ・ロドリゲス)高木渉 シルヴィア(エヴァ・ロドリゲス)山田美穂 その他、結構聴いたことのある声が沢山
(お仕事告知は2007年12月30日で12月10日から30日の間で収録したっぽい感じ、告知の直前かな?) 主にLAの下町(ときどきメキシコ)が舞台。ジムはアフガン帰還兵、特殊工作部隊出身で、かなりハードな任務についていた。眠るたびに任務での殺し合いの記憶がフラッシュバックし続けている典型的なPTSD状態。 メキシコに恋人が居るが、仕事を求めて根城のLAに戻る。 親友のマイクは、奥さんに就職するよう詰め寄られている、まじめに仕事探しに行こうとするも、メキシコから舞い戻ってきた無二の親友ジムの、誘惑についついふらふら乗ってしまう、優柔不断で心優しき相棒。 子供の頃からの不良でやんちゃと悪事の限りを尽くしてきた二人だが、以前はただの陽気なチンピラだったのが、戦争から帰ったジムは心が病んでいた。動揺したり激高すると、エスカレートして仲間もぞっとするほどの狂気を覗かせる。そんな狂気を忘れようとするかの様に、酒、ドラッグ、刹那の快楽に身をゆだね、そして再びチンピラ生活。バイヤーからドラッグをくすね、チンピラから銃を取り上げ、売りさばいて小金を得る。 しかし、そんな二人も、本当はそれぞれ愛する女性と落ち着いた生活をすることを心の奥では切望している。そんな生活を得るため、ちょっとだけ堅気の仕事に付きたい。そのための就職活動はやっている。軍経験を生かして警察を受けたり、公安に応募したり・・・なのに二人は面接や身体検査の前日まで酔っ払ってマリファナやって大騒ぎ、まったくの行き当たりばったりの大バカぶり。この人たち、このままでは、どうしようも無いでしょう、一体全体どうしてそんなに・・・と言う感じで、刹那的なモノや反社会的な行動に快楽を求め続けて、そのくせ不安で不安で満たされない・・・
というわけで、楽しい映画じゃないです。 ある意味、アメリカの下町であがく人々、帰還兵みんな病んでいるということではないでしょうが、こんな風に病んでしまう人が居てもおかしくない、そんな意味でリアルすぎる脚本、なんだか観ていて辛いお話です。終始否定的、反社会的、暴力的、刹那的で、救いが無さ過ぎるお話。 一瞬、二人の就職祝いをするため、メキシコにあるジムの恋人の家に悪友3人でおとづれる。 美しい田園風景に、殺伐とした血塗られた都市であるLAとの落差が激しく、自然の美しさに感動する彼ら飲んだくれのやさぐれ野郎は、あまりにも似合わない。 この作品で訴えたかったのは、何か、本当に言いたいことは理解できたと思いますが。あまりにも表現が直接的で、ぶっきらぼう。 男の親友の素敵さを帳消しにするほどに、彼らの無法かつ刹那の快楽追求的な行動には、なんら正当性も同情の余地もなく、人によっては不快かもしれない。キスシーン以上のエロはないですが、暴力描写はかなりあって、飛び散る血しぶきに肉片がとてもグロですので、乙女なハートの人は予告編ですら画面をみない方が良いです。
ただし、ただし・・・何といえばいいのか、まったく暗くて救われない作品なのに、この作品での森川さんの入れ込み度合いが半端じゃなくて、なんだか最後は鳥肌が立ちました。凄いです。 クリスチェン・ベイルの役は狂気が同居しいるやさぐれ帰還兵なので、ほとんど飲んだくれてラリッているので、基本的にはグレッグ系の声の高さですが、喋り方はもっちゃりとしたアダムサンドラー系。最初はまさに飲んだくれてお惚けやっているサンドラーな雰囲気なんですが、だんだん演技が役にシンクロしてきて・・・この人は本当に森川さんなの?と思ってしまうぐらいに、聴いたこともないような怖い声音で暴力的な喋り方に出くわします。後半はもう、完全に乗り移っている感じで、狂気怒り弱気狂気の交互の感情の交錯した声とセリフにぞわっとします。もしかして我を忘れてる?と思ってしまいました。 特に、かなり長めの痛み苦しむシーンがあって、ここは画面から目が離せません。親友二人の世界にのめりこんでみてしまいました。 その相方の高木氏、これまた本当に親友ならではのシンクロ度合い、ずっと一緒に出ずっぱりの役で、ほとんどずっと二人でしゃべっているのですが、なんとなく雰囲気的にはロードキラーの兄弟を思い出しますが(ちょうど性格は入れ替わった感じです)、本当に二人の会話には気心が感じられて、距離感が近かったです。 特に、二人で喧嘩しての激しいわめきあいは迫真。このコンビに二人を選んだ音響監督さん、役者としての二人を知り尽くしいる方だなぁと思いました、凄いです。
結論、映画の出来は50点、ストーリィ性は最悪、訴えたいことを斟酌しての50点。 役者さんの真剣な演技にプラス20点で都合70点、吹き替え版には声優のシンクロ度を5点加算して75点かな。主役に良い役者をそろえたのに、ストーリィ構成が本当にだめ、B級の典型で残念。
新作アニメを流し観ました。
ネオアン・・・絵が凄く綺麗。オープニングはどえらいカッコイイ、でも脚本はアンジェシリーズとぜんぜん変わらない、あああああ、でも設定はましかなぁ・・・HDあけるために観て録画消しました。 CMで他のシリーズのキャラもいろいろしゃべるので、そのうちエルンストもセリフがあるかな?そのためだけに録画するか・・・悩みます。
ソウルイーター・・・うぉあああああ、久々に聴きました、学芸会。凄い、凄すぎる新人さんです。 絵は独特、動きや作画は上手い。演出はDgreymanに雰囲気似てます。世界設定はゾンビローンとDgreymanとかのゾンビモノのをまぜこぜにした感じ。恐ろしいほどの大根芝居で、ゼーガペインよりもひまわりよりも数倍すさまじい、果たして2話目耐えられるかなぁ・・・大人組みの大川さんと小山さんがすんばらしい演技なだけに、落差が強烈。2話が面白かったらしばらく我慢。だめなら切る。
隠の王・・・忍者物とはつゆ知らず。ナルトみたいな世界設定を現代に持ち込んだ?プラス結界師っぽい世界設定でもあり。主人公の釘宮さんが、すごく男の子な声で、ちょっとびっくり。共演の若手な売れっ子男性声優さん達が、意外なキャラに配置されていて、今後がちょっと楽しみかも、1話だけで判断できないが、なんとなく面白そう。しばらく観てみるかな・・・うーん、でも、これはBLっぽい香りが・・・爆
今日はこれだけチェックするのが精一杯
そうそうBLEACHの傑作選で一心パパの最初の登場シーンを見ました。何度みても森川さんの演技はキュートなおやじで最高にいいです。森田君もぜんぜん雰囲気かわらないなぁ・・・とはいえ、一護も戦いを通してすこしは大人になっているからか、初期の舌ッ足らずさが今は薄れているかな。
web拍手ありがとうございます。
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