声優さんと映画とアニメと
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2007年09月07日(金) 台風一過

今日はやむなく移動してきました、明日から横浜なんで・・・(爆)
とりあえず、仕事はPCで出来るので・・・でも腹が立つ事件が勃発していて、ちょっとクールダウンしないとやっていけない気分になったので、午後から仕事はなしにしてマッサージへ(それで良いのか?笑)
森川さんも午後はヘブンズの事務所に居たのかな?お仕事情報が更新されてました。
BASARA祭りの件、森田君とのBASARAラジオの件が告知されました。あと、「貴族探偵エドワード〜銀の瞳が映すもの〜」にシーヴァ・アトウッド役で主演とのこと、このドラマCDは今週収録したのかな?どんな作品か楽しみです。

さて、アパートの郵便ポストに突き刺さっていたDVDを見ました・・・

「ママの遺したラヴソング」(原題 A LOVE SONG FOR BOBBY LONG)
2004年アメリカ120分

パーシー:スカーレット・ヨハンソン(斉藤梨絵)
ボビー・ロング:ジョン・トラボルタ(江原正士)
ローソン:ガブリエル・マクトもしくはゲイブリエル・マック(森川智之)

母の死の連絡を受けてマイアミからニューオリンズに戻ったパーシーは、高校にも通わず、ボーイフレントと惰性で暮らしていた。母親の葬式には間に合わず、母親の家には、元英文学教授という飲んだくれのボビー(トラボルタ、老け演技)とボビーの元助手で今は親友だという青年ローソン(同じく飲んだくれだが、作家らしい、ボビーの伝記を書いている)が母親の家に住んでいた。しかも彼らには遺言で住む権利があるという。亡くなったパーシーの母親は元歌手で、ボビーの他にも彼女を愛していた男や友人達が、近所のトレーラーキャンプで暮らしている、そんな町。
はじめ反抗的だったパーシーも、母親の家でこの謎の飲んだくれ男達と同居するうち、だんだんと自立の自覚に目覚め、学校へ通うようになる。この謎の飲んだくれオヤジども、特に口うるさいボビーのことが疎ましいのに、なぜか憎めず、だんだん3人は家族のようになって行くが・・・・

ニューオリンズが舞台、あの壮絶な台風の惨事がある前に撮影されたのでしょう、この登場人物たちがどうなったのかなぁ、死んだかもしれない、なんて考えてしまう。結構底辺で生きる人々を、暖かい視線と、緩やかな人間関係の素敵さを描いていて、コレでもかという押し付けがましい人間関係の強要ではなく、なんとなく自分に素直で忠実に生きながらも、さまざまな人生の不条理に直面して悩み苦しむ、でも結局はそれをなんとか前向きに乗り越えて(時が解決してくれる場合もあり)そして最後には心の平安を得ていく、そんなお話です。監督が女性のようで、全体にアンニュイな空気とはんなりとしたゆるい時の流れの演出が、全体に淡々とした印象を与えて、最近アクション系を見すぎたせいで、最初しばらくはもどかしいというかテンポがつかめずだったが、テンポになれてしまえば、じっくりと描く人間関係が魅力的でした。
メインの3人、トラボルタとマック(マクト)そして美形のスカーレット・ヨハンソン。それぞれの役者のも力をかなりじっくり味わえる、それほどにこの3人の物語になっています。劇中で何度か出てくる、トラボルタの生歌が、これまた、渋く素敵。

ガブリエルさん、ネットですこしだけ調べました。
リクルートとアメリカンアウトローでコリンファレルと共演してます、一味かな?(笑)3〜4番目に名前があることが多い、目だった部分はないけど、地味に主役を引き立てる魅力的な脇役タイプなのかも、1972年生まれで森川さんより少しだけ若い。典型的なアメリカの青年で、実は顔立ちはぼちぼちの私好み(爆)。
本作では、ナレーションというかモノローグも担当していて、ローソンがボビーのことを語るお話という演出になっているので、森川さんはかなりのシーンで出ずっぱりに近いです。ファンとしては、めちゃくちゃおいしい1本。
声のトーンは、トムパリスとかグレッグ系のやや低め(あまり低すぎない)アメリカンな男の声。男前のビンビンより少しだけトーンを優しくへたれにして、やんわりとした喋り方。ささやきながら喋るときは、凄く響く良い声で、普段は優しげ、じんわりと泣くシーンが数箇所あって、それがもう絶品。全部泣きでも、情けない気持ちから泣いている演技と、思い出を語るうちに泣いてしまう演技と、悲しさをこらえる演技、号泣シーンはないですが、森川泣き演技の技の真骨頂があります、彼の凄いところは、本気で泣いてること、デビルの感想でも書きましたが、彼は泣くと鼻声になります、役に嵌りこんで泣いてるシーンでは、本気で泣いてるのがわかります、見ているこちらも引きづり込まれ、私も泣けて泣けて・・・罪な男だなぁ・・・泣いてるシーンの泣き声が男前で女心をそそるってどうよ(笑)。もう抱きしめちゃいたいぐらいの画面でした。
これ、今日はもう3回目ローテーション、今はすっかりお気に入りです。

惜しむらくは、トラボルタの江原さん、演技は絶品でしたが、声がトラボルタのイメージではなくて、画面を見ると違和感。声的には、トラボルタは高音の声しているので、安原義人さんとかの地声が高いおじさんの方が合う気がしますが、森川さん(ガブリエル・マクト)との師弟親友関係の声のバランスというかコントラストからすると、江原さんだと聴き心地が良かったので、これはこれでよかったです。
でもこの二人のコンビはネオとメロヴィンジアン(マトリクス)やスパイダーボーイとゴキブンリンが思い出されて、ちょっと笑ってしまいました。

あと、もうひとつ、スカーレットと斉藤梨絵さんの声の雰囲気は合っていましたが、スカーレットの役が17歳なのが・・・ちょっと老けた高校生だなぁ・・・美人なんだけど・・・日本語のセリフを今風にしてるのも、なんだか逆に違和感ありました。せめて日本語吹き替えの声の人を、もうすこし若い人にしても良かったかなぁ。設定を考えずに居れば、演技的にはとても良かったので、むしろ良くがんばっていました。老獪なおじさんとしたたかな中堅の二人に挑んでいたと思います。
でも、彼女、実は杉田君とスパロボラジオに出てるエリンギさんらしいですが、そういえば、確かにリエリエさんな声の人だわ(笑)。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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