声優さんと映画とアニメと
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| 2007年07月27日(金) |
最近の彼はすっかり・・・ |
ベクシル 昨日急にKさまにお誘いのお呼び出しをいただきまして、そんなこんなでいつもの飛行機に乗るのをやめて、急遽最終の新幹線にしてしまいました。観てきました、読売ホールの試写会です、ありがとうございます。 CGアニメといえば、アップルシード(小杉さんや森川さんが出てます)FF7AC(これまた森川セフィロス)などなど、技術の進歩はココまで来たか!!ってなもので、絵はめちゃくちゃ綺麗。 でも、メインの3人の表情が、どうしてもおちょぼ口に見えて、不気味、特に主人公ベクシルの目の動きも表情も動作も人形が動いている感がきつくて・・・ ストーリィそのものというか、アイデアはなかなか良かったですねぇ、元ネタはスタートレック(のなにをパクってきたか判ると一発でネタバレになるので、書きません)、世界観の一部はデューン砂の惑星や甲殻機動隊やいろいろの近未来の縮図。そしてまさにアップルシードの世界観も綺麗に踏襲。 日本は10年の鎖国の結果、もの凄いことになっています。
ベクシルの黒木メイサの演技は009-1の釈由美子系に若さを加味したかんじ(だいたい判るかな?)。ヘレンの松雪泰子は戸田恵子に近い声質と演技で、この人は声優でも行けそう。谷原章介レオンも悪くない(でも、出番もセリフも少なかったなぁ)、メインの3人とも極端にあれれぇという程の人は居なくて、とりあえずは一安心してストーリィにのめり込めたのが幸い、なかなか最後まではらはらしながら面白く観れました。 (以下は少々ネタバレ気味) このはらはらの原因(ネタ)を作ってくれる役回りなのが、待ってましたの大塚明夫と森川智之のマ王兄弟(いえ、兄弟役じゃないですが、同じ側の人間です、笑)。この二人は期待以上にやってくれました。 キャスト名の順番こそ、メインの3人よりずっと小さい扱いで、別格扱いの俳優3人組より二回りぐらい小さいフォントで宣伝ポスターで扱われている声優キャスト5人なのですが、でも声優さんまできちんと名前を出してくださるのは、感謝感激でもあります(3人だけにしなかったのが素晴らしい)中でもダントツで、この二人が魅せてくれます、正直メインの3人が自分の役をこなすので精一杯なので、特にこの人たちと絡みまくるヒール役のこの二人が、自動的にめちゃくちゃ美味しい役になるので、いやどうもありがとうございますって感じ。 朴さんは少年役、出番も多いし、上手いし、重要な役。 櫻井君、柿原君も、なかなか良い役です。出番は前の方々に比べると、かなり少ないですが・・・ キャラ絵カッコイイし、役回りも美味しいですので、ファンなら観て損はないです。
ただ・・・櫻井君が、名前の出てる声優チームの中では、一番微妙な演技だったような(爆、ごめんね)。 押さえた成人男子の役というのは、まだまだこれから発展の余地があるなぁ・・・ 柿原君、アニメで鍛えた声を生かした演技です、ちょっとかれはもしかして優等生なのかな、演技は問題なしで、まあ、こんなものでしょう。
お話が・・・好みの近未来SFで、面白かったのですが、正直テーマはあまり明るくない。 誰の視点か時折軸ずれして焦点がぼやける傾向があったり(いえ、主人公の名前が映画のタイトルなんですから、もちろんベクシルの視点が主なのは間違いないですけど・・・)、全体に超級作画の割に、スクリプト(台本)での人物の描写が、社会設定や武装などの表現力にくらべて弱めなのは、これまたアップルシードと同じ雰囲気。 日本人の書く映画台本って、こんな傾向になるのかな?悪くは無いんだけど、絵も演出もすごいいいんだけど、なんだろう、どこかかなり物足りない、今一歩のどの登場人物にも感情移入しきれないので、萌えきれないまま終わる感じで不完全燃焼感がやや・・・いえ、視点を変えて森川さんの役のキャラに感情移入すると、めちゃくちゃ楽しめるのですが、如何せん出番は後半なんですよ(あ、バラしちゃった)
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