声優さんと映画とアニメと
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2006年08月06日(日) 若さまを何と呼ぶのが好感度アップ?

え・・・攻略本もなにもなしにいきなり始めてしまいましたときメモ2。
なぜか後ろで旦那が、雑誌を読んだりインターネットをしながらずっと観ております。乙女ゲーがどんなものなのか知りたいのかな?ふと気がつくと、ハナちょうちん(死語)で寝てました(笑)
あれれ・・・と思っているうちに陸上部を首になっちゃうし、若チャンの課外授業に出損なったり、いろいろな紆余曲折があるのですが、とりあえず修学旅行でおそろいのストラップをゲット、なんとなく親しくなって来ました。でも下校時に誘っても断られる事が多いのよね・・・やっぱり最初からやり直そうか・・・とりあえず1回は卒業してからかな?つづきはまた数日後(明日はたぶん忙しいし帰宅も午前様になりそう・・・)

ゲーム始めるまえに聴けなかったサンプルボイス3番目を、今しがたやっと聞きました。長めのセリフ、私もこのしゃべり方、激つぼです。「みなさん」ここのブレスの入れ加減、息が長めに抜けてやたらに余韻があるのと、切る音の高さが絶妙。「静かにしましょぅ」ここも抜ける息「しょぅっ」の部分にやたらに色気が(笑)「それでわぁ・・・」ここでの「わぁ」は犯罪的に色っぽい「なにか・・・」この「か・・・」の音の高さと息の抜き方が森川さんらしい「質問はありますか?」最後まで手抜きなしの完璧なセリフ回し「か?」の切り方の息にまで抜ける色気がそこはかとなく・・・若さま最強。
あと「ピンポンですか?」は本編中べつの場所でもつかってますね。
3つのサンプルボイス、どれをとっても一部のスキもなし。そして本編も同様、とても穏やかでキュートな担任の先生ですねぇ・・・
森川さんのどこをどうしたらこんなキャラが生まれ出るのか?自分の中でキャラを創造するのではなく、彼のイメージする若王子を演じているいう森川さんの、この声を出しているときの彼自身は、どこか高いところで客観的に観ていて、綺麗に総てのセリフの抑揚から息の抜き加減をコントロールしているに違いない。それゆえに、このおとなしい系のキャラは実に周到な魅力を放つ、近い印象は(役の雰囲気や声の出し方は全然違うのですが、演技のアプローチが似ているという点で)時久保の久保ちゃんではないかと。

実は、2002年9月に発行された荒磯のパーフェクトガイドなるスペシャル本を手に入れた。荒磯OVA化にあたっての、キャラデザインやらアニメの場面の紹介やら原作者峰倉氏の原画やイラストなどなど、いろいろな時久保の絵と文章がちりばめられたコミックサイズのフルカラー本です。
真ん中辺には、峰倉氏直筆のまんがによる短いアフレコレポートがあったり、すこし長め(写真込みで6P)の森川&石川対談インタビューがあったり(メガネをかけた森川&石川両氏の写真も一緒に掲載されてます)が面白い。

インタビューでは、メインのCV二人の作品解釈の深さが、これまた興味深い内容でした。それと、監督さんや脚本家さんのさまざまなコメントがあって、中でも荒磯の脚本家の渡辺麻美さんのコメントが興味深い。
彼女によれば、ドラマCDを始める時、以前からの仕事でつきあいがあって演技傾向を良く知っている石川さんを時任に最初に決めて、彼(すなわち石川さんの時任の演技)を基準にしながら脚本を書いたとのこと。
他のキャラの演技は、ほとんど現場の役者の解釈に任せたが、久保田らしさを出す上下振幅のない表現は、シナリオでは書けない部分(文章では雰囲気を伝えるのは難しいという意味ですね多分)で、この部分のキャラクターの構築は、森川さんの大手柄と書かれています。
収録現場での原作者とのやりとりの中で、森川さんが自分で掴んで構築したものとの事。この部分を読んで、WAでの久保田のしゃべりを思い出してちょっと鳥肌が・・・。

アフレコ現場レポートでの、峰倉さんの久保田の声と演技への惚れっぷりからしても(WAのドラマCDのレポートやインナーのコメントから)森川さんが構築した久保田というキャラが、その後の原作者や脚本家の表現にまで影響を与えているとものと思われます。
WAを聞くと、原作を読む以上に伝わる久保田の魅力というものは、とどのつまり、役者森川智之が彼なりの解釈で構築した久保田像であり、あの独特の間と抑揚によるところが大きいのだと思う。

ふと、柔らかくて甘くて不思議な若王子というキャラがフラッシュバック。
若王子も久保田も、よくよく突き詰めてみると、森川智之という役者さんの演
技の特長が非常によく見えて来るキャラクターじゃないかと・・・
他の、例えば彼が楽に易々と演じてしまうような典型的なクール系の役とは異なり、むしろ、こういうキャラクター、彼が産みの苦しみを味わって悩みながらも台本や原作をとことん読み込んで、考えに考え抜いて作り込む役(楽に演じられない役)にこそ、彼本来の才能を実感できると感じます。
演技者としての、彼独特の必殺最強な部分、最高峰の演技テクニックの数々が大いに味わえるのです。特にドラマCDやゲームなど、演技者の自由度が高く、感情表現のためのセリフの抑揚、しゃべる時のスピードコントロールと息づかい、そして息の抜き加減の総てが、微に入り細に入り表現されているノウハウの極意が見えてきます。
そんなわけで、最強の若王子先生が、ただいま全国各地の自称乙女をノックアウト中。
一方でアニキキャラの真骨頂、戦国BASARA2の片倉小十郎は、伊達政宗大好きな全国のBASARAファンを狂喜させる素敵キャラのようで、ファン激増中。いずれも最近の森川さんの著しい演技の幅の拡大傾向と仕事の緻密さの濃厚度アップ傾向を証明する代表作として挙げてよいと思います。

以下たわごとです

ここで一つ見えてきたことが・・・
演技世界にも閉塞感というのがある・・・たとえばアニメ。
アニメ界が粗製濫造になっていることと、原作不足、脚本家不足(昔からですが、アニメはごく少数の脚本家をほとんど全部使い回し状態)が顕著であるがゆえに、新たな個性的なキャラの構築を難しくしている。いつもさほど代わりばえしない類型的な複数のキャラパターンだけで、総ての物語の登場人物のバリエーションが出尽くしてしまっている感じがする。まれに、突拍子もない個性的なキャラが出現するが、最近ではまれ。

一方の演じる役者さん、彼らもまた使い回されているわけで、特に特定の役で役者さんが構築したキャラが非常に人気がでた場合、その人気にあやかって、多数の別作品でも似たイメージを持ち込んでしまうので、キャラの個性の確保がだんだん難しくなってくるほどに、同じようなイメージが求められてキャスティングされる事が多いという悩みまで役者さんに与えてしまう。

そんなこんなで、役者さんがアニメメインでだけ仕事をやって居ると、閉塞した演技のパターン化の中に埋没してしまい、いつしか閉鎖ループの中に自分の総てを固着してしまう、そんな人に心当たりがある・・・(あえて誰とは書きませんが)ところで、同じ声での演技の仕事でありながら、アニメとは全然違う仕事がある。それが外画の吹き替え。吹き替えとアニメ、同じ声の仕事であっても、演技アプローチもテクニックも両極端の仕事であり、これらを交互にやっていれば、役者の根幹の部分に沢山の刺激と栄養が行くのではないだろうか。

役者として、非常に器用な人でないと、両方を高いレベルでこなせないことは周知の事実であり、大多数の役者さんは、どちらかが上手くてどちらかは余り上手でない場合が多い。

最近、この類型の閉鎖ループから脱出しつつあり、吹き替えの仕事が急増中の中に三木さんが居る。だからこそ、森川三木で構築される春抱きや冬の蝉が楽しみで仕方がない。

金曜の23時ごろにweb拍手を連打くださった方、有り難うございます。
その他、拍手、メールありがとうございます。40歳の童貞男の試写会アナウンスはその後いかがでしょうか?(今日は関西に居るので確認できません)

ワンピースの時代劇編のDVDが出たので買いました。
はじめて蛸のはっちゃんを観ました(出番はほんとにちょっとですが)
ゴーヤーンに近いキャラかな?旦那に森川だと教えるまで気がつかず、なるほど私もあらかじめ知っていなければ気がつかなかったかもしれないと・・・今だからこそ聞き分けられますが・・・本当にもの凄い器用にいろいろ演じわけますね。森川さんの演技七変化を妨げるものってのは、基本が良い声すぎるから、その良い声を生かした2枚目の役をやってもらいたいからかな?確かにもったいない気もしますね、わかるけど、でも、もっともっといろいろやりたいはっちゃけたい、やりすぎた演技をやりたいご本人の気持ちが理解できる・・・そんなはっちゃんです。エネルもそうですね。


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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