|
全体の印象としても「すごくよかった」に尽きるので、アンチの方がいましたら読まない方が良いかと思います。 マリみて読んでこんなに泣くシーンが多かったのは初めてでした〜! 今まであった大変な事が、一つ一つ解決していくようなイメージをちょっぴり受けました。 勿論、笑える所も萌える所もありましたけどv
「横暴ですわ、お姉さまの意地悪」(P18) まずは、祐巳ちゃんの口から聞けた事!凄く嬉しかったですv祐巳ちゃんがこの言葉をハッキリと覚えているっていうのが嬉しくてv そしてその後に祥子さまが笑って「横暴ですって?」って答える所が、すごーく深いなと思いました。昔の祥子さまだったら「なんですって?!」ってヒステリー起こすような気がするんです。 だけどそこを、妹を微笑ましく思うように笑うところが……ああ、祥子さまってやっぱり素敵なお姉さまなんだと思いました。 (私はマリみてキャラの中でお姉さまにするなら絶対祥子様です〜!それは一巻から変わりませんv)
「だって、その候補者の中に乃梨子がいるかもしれないじゃない」(P35) 深い深いふかーい台詞ですよね! その後の祐巳ちゃんの言葉への伏線にもなってるのかもしれないですが、志摩子さんには「祥子さまをふった」という経歴があるので、自分を望んでくれる人なら誰でも良かったわけじゃない。というのがハッキリしてるんじゃないかと思いました。 ぶっちゃけ、私のイメージとしては『また違う出会いがあって、違う形でのスールが生まれたのかもしれない。それは乃梨子と築くものとは違うものだろうけれど…でも、それが必ずしも悪いものとは言い切れないでしょう?』とか言いそうな感じがあったのですが、志摩子さんの中では「乃梨子以外は有り得ない」事になってるんだというのを原作でハッキリ読めて嬉しかったです♪
「何様って私たちは未来の『お姉さま』よ。高見から?結構じゃない。何が悪いの?」(P38) …くはーかっこいい!これだけの事を言い切ると一見生意気そうですが、由乃ちゃんは言い切る分ガッツリと、妹の事には手も足も口も出すかっこいいお姉さまに由乃はなれると思います!
『志摩子さんのこういう臆せず、整然と自分の意見を言う姿勢は見ていてときどき憎らしくなる』(P40) このあたりの3行は、めずらしく由乃の志摩子へのキモチがあらわされていて嬉しかったですv祐巳と由乃は事あるごとに親友だと連呼しますが、志摩子にはしないですよね。それが仲間外れでは無い事を明確にしてくれた3行だと思います。 親友じゃなくて結構!祐巳の中にも由乃の中にも志摩子さんへのこういう「憧れ」が有ると思うので…だからこそ親友じゃなくてもいいと思います。「サイン」という漫画を描きましたがそれを立証してくれる3行で嬉しくてよろめきました(笑)
『口に出さなかったのに、その答えが』(P50) 最初に泣いた場面です。 瞳子ちゃんが祐巳の妹になりたいと思っているはずだ!…という妄想を、原作で肯定してくれた最初の場面ですよね!乃梨子と同調してしまって「ああやっぱり瞳子ちゃんは祐巳ちゃんが好きなんだ!」って思ったら嬉しさと切なさでジワワーンと泣けました。
「祐巳さまは、瞳子じゃなくてもいいと思う」(P80) …なんというか、現実を見据えている乃梨子の視点が凄く好きです。「祐巳さまには瞳子が似合うのに」と思っていたら、乃梨子は泣かなかったんじゃないかと思うんです。瞳子には祐巳さましかいないのに、祐巳さまは瞳子じゃなくてもかまわない(と、乃梨子は思う)だからこそ、涙が出るんですよね…。切なくて。 …本当、「切ない」というキモチを久しぶりにマリみてで感じました! ちょっと前の自分とすごーくかぶってしまって、余計に泣けましたよ!(笑)
「来年になったら、妹は持ってみようかと思いますが」(P95) 可南子ちゃんの変化が良くわかった台詞だったので、このあたりでもボロボロ泣けました〜。最初は憎たらしくて仕方なかったですが、すっきりと綺麗にまとまってくれて良かったです。祐巳ちゃんの『妹にはならないけれど、私たちは友達だからね、』も好き。姉妹にならない二人でいてくれて、良かったです〜。
……長くなったのでひとまずここで終了。 また感想続きを書くかは解りませんが、後半部分とかは割と今後作る本に影響受ける部分が多かったです。 あ、これだけは書いておかないと!
『さわやかで、やさしくて、せつなくて、胸が高鳴る。この感じ。お姉さまにわかってもらえるだろうか』(P209) 祥子さまは解ってくれそうですが、うちのお姉さまは解ってくれるのか非常に気になる所です(笑) |