三日坊主日記
瑞樹 美霧



 

 こっちがイラっとするようなことを言ったのはそっちだっつーの。

 ほんぶちょー(嫁のいる方)からTELが入り、
「ホルダー12台、某顧客に出荷して」

 いや、ホルダー、15台しかないから分納か入荷してからの出荷にして、と息子ぶちょーから言われてるからね。

「ないよ。在庫ないです」
 と答えた訳だ。
「どゆこと?」
「在庫15台しかなくて、某ビルに5台納品して某顧客に3台納品したから12台も在庫ないです」
「それは自分の中だけの在庫やろ」

 苛っ。

「誰がそんなこと言ってんねん」

 更に苛っ。

「息子ぶちょー。先週やったか先々週やったか在庫15台しかないから分納するかどうするかって話になってるんですけど。で、某ビルに5台納品して某顧客に3台納品したから今在庫7台ですかね」
「何やねん、それ」

 そんなに私の情報は信じられへんのんかいっ(苛々)。

「だったら息子ぶちょーに直接聞いてみて」
「自分、いつも言ってるけど、俺と自分友達ちゃうねんぞ」

 (怒)アア、ソウデスネー、アンタワタシヨリモ『オ偉イ』ンデスヨネー。『本部長』サマデスカラネー。

「はっ」
 思わず鼻で笑ってしまった。
「はは、ちゃうねんぞっ」

 アー、ハイハイオキニメサナカッタンデスネー。

 ほんっと器のちっちゃい野郎だな。
 一寸タメ口っぽくなったのが気に入らない訳だ。
 ってか、そういうのが気に入らないならもっと尊敬されるような上司になれや。
 仕事が出来ない訳ではないけど、それ程突出してる訳でもなし、上司らしく部下のこと思ってることもないし。どっちかって―と自己中だし。
 何なら私はあんたの人間性を軽蔑している所もあるしな。
 そりゃあ、出来婚で学生結婚して、子ども3〜4人いて、その1番下が1歳になるかどうかって時にぶちょー嫁と不倫の挙句出来ちゃったからって嫁と子ども捨てて再婚。
 尊敬しようもないわ、その学習能力のなさと人間性。

「ともかく息子ぶちょーに直接聞いてください」
 これ以上話してたら余計苛々しそうだし、とっととTEL切るに限る。
 話はこれまで、とばかりに言ってやったら納得してない雰囲気満々で。
 そのまま(取り敢えずぶちょーが切るの待ってから)TEL切ったけど。

 こっちも今週風邪っぴきで体調悪いから、イラチ来易かったとは思うが。
 反省するよりも腹立つ方がデカい。

2025年03月13日(木)
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