三日坊主日記
瑞樹 美霧



 劇団四季『オペラ座の怪人』

 久々に鑑賞記など書いてみるかと。

  本日のキャスティング
 ファントム:岩城 雄太   クリスティーヌ:山本 紗衣
 ラウル・シャニュイ:光田 健一   カルロッタ・ジュディチェルリ:辻 奈々
 メグ・ジリー:五所 真理子   マダム・ジリー:木村 智秋
 ムッシュー・アンドレ:北澤 裕輔   ムッシュー・フィルマン:平良 交一
 ウバルト・ピアンジ:永井 崇多宏   ムッシュー・レイエ:雲田 隆弘
 ムッシュー・ㇽフェーブル:青羽 剛   ジョセフ・ブケー:見附 祐一

 本日のお席は1階5列25番。

 先月次女の病院で行けなかったので今月は絶対行くぞ、と。
 行って参りました。某ウィルスもちょこっとなりを潜めているようなので今までよりも一寸だけ気楽に。

 ここの所ニューフェイスなキャストが増えて来てるので今までなら嬉々として鑑賞記も書いていたんだが、何か力尽きていることが多くてねぇ。

 さて、岩城ファントム。今公演3回目の鑑賞になるんだが。
 歌は、当然巧い。ってかじゃないとファントムやれない。どうもね、最初観た時から私の中のファントム像と解釈が違っててねぇ。
 1幕はいいんだけどね。いや、でも1幕ラストのゴンドラのトコでは『♪ これ程の辱めを〜』の前に『ううううう〜〜〜〜〜〜』って唸って表現する辺りは御免なさいなんだけど。←私の中でファントムはそういうイメージじゃない
 2幕の『ドン・ファンの勝利』のラストマスクも鬘も引っぺがされた後からどんどん幼児化していくというか、あれは、うん、私の中のファントム像には全くない、というか、マジ御免なさいって感じ。
 私、ファントムにはシュッとしていて欲しいのよ。
 佐野ファントムのように身体的奇形な表現はいいんだけど、岩城ファントムのように心神的奇形的表現は、私の中のファントムとは違うの。
 ラストのトライアングルとか、幼児が駄々こねるみたいな、あれは御免、納得出来ない。
 とはいえ終わった後私の後ろの席の人が『今日のファントムは切なさが迫って来て泣けた』って言ってたりもするからそれはそれで訴えるものはあるんだと思う。
 ただ私の中であのファントムはない、というだけのこと。

 山本クリスティーヌ。結構見慣れて来たので違和感とかも今は感じなくはなった。
 それでも歌ってる時の声と台詞言ってる時の声のトーンの違いに未だびっくりすることが。

 光田ラウル。久々に前の方で顔もしっかり見える所で見たけど、彼は離れて表情とか余り見えない場所から観る方がいいかも? いや、何だ。近くで観ると表情が余りなくてね。クリスティーヌに対峙している時も『え、ホントにクリスティーヌのこと、好きなの?』と突っ込みたくなる表情をしている時が。いやまあ、角度の問題とかもあるかもだけど、何かクリスティーヌに対してすっげー冷たい感じが。
 後、相変わらず日本語拙いよね(遠い目)。舞台近くで聞くとやっぱり顕著だわ。
 まあ幸い『オペラ座〜』はほぼほぼ歌で台詞余りないから誤魔化せてるけど。
 歌はいいのにねぇ。やっぱり『馬鹿者』が『ぱかもの』に聞こえる。

 辻カルロッタ。何か色々小芝居が。『ハンニバル』で歌ってる時とか変にロングトーン入れたりとか。あれはカルロッタ像としては好きだわー。

 で、又その変な所に敏感に反応する雲田レイエ。伸ばし過ぎたり変にアクセント入れたりする辻カルロッタを耳にする度に手にした楽譜と見比べたり嫌な顔したり。
 思わずあのシーン雲田レイエに釘付けになっちゃったわよ。

 五所メグ。可愛いねぇ。
 いや、結構メグってどのキャスティングでも可愛いんだけど、うん、可愛い。

 木村マダム。恐れではなくでいっそファントムを崇拝しているとでも言わんばかりの表情を偶にする。ある意味ファントムに対する感情が狂気に近いかも?
 あれは後の『ラブ・ネバー・ダイ』に繋がる位の感情よね。でもメグやクリスティーヌに対する母性は本物だし。一寸新しい印象を受けるマダムよね。

 支配人ズ。安定のペア。いやー、安心して観れるわー。
 これ村フィルマンだったら村フィルマン歌う度にそこに目と耳が集中してしまう所だけど(苦笑)。

 さて、8月振りに観た『オペラ座〜』だけど何か俳優さんの芝居の方向が変わってる気がする?
 劇団四季では『言葉さえきちんと届ければ、感情は観客が後からつけてくる』的な理念があって言われていると何かで読んだし、確かにその傾向はずっとあったけど、俳優が泣いたり笑ったりっていう表現をしない、みたいな? でもなんかそこから脱却してるのかな、と。
 私はどっちかってーと俳優がその人物として舞台で泣いたり笑ったりしてくれてる方が好きなんだけどね。その方が感情移入もし易いし。
 だって役柄とはいえそこで生きて色々な感情持ってる訳だからさ。
 で、今日観てて、何かどの俳優さんも物凄く表情が出てて、あれ? って。
 岩城ファントムなんかゴンドラの上でマジで涙ぽろぽろ零してた(……汗じゃないよな?)し、山本クリスティーヌの嫌悪感丸出しの顔とか、そんなに顕著に見えることなんか今までなかった気がするなぁ、って。
 1幕地下でクリスティーヌがファントムのマスクをはがしてその素顔を見た時も『きゃあーっ』て悲鳴上げてたし? いや待て、今までそういうのなかったよな? みたいな。
 これが今後どの俳優さんもやっていくのか、偶々今日のキャスティングだからそうなのかは判らないけど、私は結構好きだな。

 あ、そう、後、岩城ファントムの顔のメイク、メイク範囲が広過ぎたのかマスクが小さいのか、マスクからはみ出してたんだけど、あれは完全に隠れている方がいいんじゃ……?

2021年11月27日(土)
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