三日坊主日記
瑞樹 美霧



 帰路の電車で

 区間快速に乗っていたんだが、停まらないT駅を通過した辺りでドカッという何か一寸重たいものが床に落ちるような音がした。
 ざわってなって音の方見たら、数人の女性が身を屈めてたりして。
「大丈夫ですか」
 とか声を掛けていた。
「兎も角緊急ボタン押そう」
 って言ってるのに座っている私の斜め前に立ってた人が「押さない方が良い、ってか押すな。駅に着かなきゃ何も出来ないんだから」と何かすげー上から目線のきっつい言い方したんだが、結局押して。電車は急停車。
 停車してからマイクが車両に入って、「何がありましたか」という車掌(女性)の声に「倒れた人がいんです」「すみませんもう少し大きな声でゆっくりお願いします」「倒れた人がいるんです」「すみませんもう1度」「倒れた人がいるんです。今は意識戻ってますけど」「ご気分の優れない方がいるんですね」「いや、だから倒れたんですって!」「解りました。ご気分の優れない方がいらっしゃるんですね」
 で、マイクが途切れ『状況の確認が出来ましたので、列車発車致します』というアナウンスが。
 「はぁ!? 何言ってんの!?」みたいな空気が漂う中又私の斜め前に立ってる人が「駅に着かなきゃ何も出来ないんだよ」と上から目線のきっつい言い方をする。
 『急病のお客様がおられる為、一旦K駅(本来は止まらない駅)に救護の為停車いたします』
 とアナウンスが流れ、暫く走ってK駅へ。
 区間快速で停まらない駅なので当然扉を開ける訳でもなくホームには『この電車は区間快速です。急病のお客様がおられますので臨時停車致します。ご利用にはなれませんのでご了承下さい』と車掌のアナウンスが。
 そうこうしている内に運転手が列車内移動して来て倒れた人に様子を伺う。
 扉の向うには駅員が車椅子を用意して待機。
「大丈夫です」と倒れた人は言っていたけど、周りの人が『頭を打っておられるのでっ』って言い、運転手が「一旦お体休めましょうか」と車内からドアを手動で開けて、その人を駅で待機していた駅員さんに託し、運転席に戻って運転再開。


 晩飯食いながらその話してたらおかんはそういう場面に遭遇したことはない、って言うんだが。

 人身事故車両になったとか……。

 ……何年かに1回同車両内で人が倒れる、とかいう状況にぶち当たる私って……(遠い目)。

2018年02月13日(火)
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