三日坊主日記
瑞樹 美霧



 美輪明宏の世界〜シャンソンとおしゃべり〜

 仕事をpm5:00ダッシュ。←仕事はちゃんと終わらせてある
 梅田のシアター・ドラマシティに突撃。
 ここ数年通っているこの時期恒例の美輪さんの音楽会。

 本日のお席は1階20列45番。

  第1部
ラ・ボエーム
メケ・メケ
枯葉
18歳の彼
想い出のサントロペ
人生の大根役者

  第2部
初日の夜
ラストダンスは私と
バラ色の人生
ミロール

  アンコール
愛の讃歌


 何時もは第1部が美輪さんのオリジナル曲で第2部がシャンソンなんだけど、今年はシャンソンをじっくり聞いて貰いたい、と。
 舞台セットも昔美輪さんが歌っていた銀巴里をイメージしたもので。
 美輪さん登場した途端「こんばんは、きゃりーぱみゅぱみゅです」(笑)。確か前回の時もきゃりばみゅで、前々回の時は仲間由紀恵だったか。
 今日は銀巴里のイメージ、ということもあり、サブタイトルも『シャンソンとおしゃべり』だけあって、公演時間の半分はMC。
 もー美輪さんのMC大好き。毒舌吐きつつ(しかし言葉は綺麗)、次に歌う曲の背景や、内容や、それに絡めた体験談やら、自分の考えやら。
 正負の法則(良いことがあったら悪いこともある、楽あれば苦あり)についてとか。

 若い頃に美人で周りにちやほやされたって、見てごらんなさい、クレオパトラだって、楊貴妃だって小野小町だってろくなことにならなかったでしょ? 蛇に胸を噛ませて自殺したり、首くくられて(絞首刑)死んだり、小野小町なんて行方知れずになった挙句に野垂れ死によ。
 今でもそう、学生時代に美人だ可愛いって持て囃されていても年を取ったらね、誰にも見向きもされなくなるんですよ。同窓会で「私は綺麗だから、誰それくんも何々くんも私に夢中だったわ」ってでも老いを隠すようにペンキ塗って、綺麗なお洒落な恰好をしてもしもの時の為に勝負下着なんかも着けてね、張り切って行ったはいいけれど、『何だよこいつ、こんな顔だっけ?』みたいに冷めた目で見られてね。皆さんは普通で良かったわねぇ。この曲はそんな女の曲なんです。

 巨乳や爆乳って言って男性にちやほやされていても、若い内はいいわよ、若くて張りがある内はね。でもね、地球には重力というものが、引力というものがあるのよねぇ。歳と共に張りもなくなって来ると、こう、だんだん下がって来て、気付いたらこんな所(腰の辺り)まで……ねぇ。

 私は子どもの頃長崎の色街で育ったものだから、色んな女や男を見て来たわ。親に売られて最初は泣いて泣いてどうしようもなかったのに、慣れて来ると男を手玉に取ろうとするのよね。現にとって上手く騙したりね。でもそんな中でも本当に天使のような子もいるの。稼いだお金は全部親元に送って、「自分の為に使いなさいよ、もっと綺麗な恰好しなさいよ」って言われるんだけど、「このお金で親や兄弟が食べていけるんだから、私はそれでいいの」「お客さんが私と話して元気になって笑ってくれたらいいの」って、本気で言っている本当に天使のような子もいるのよ。

 恋愛は追うより追われるのがいいのよ。男なんて生き物はね、追われると最初はいいのかも知れないけれど、どんどん飽きてしまってね。別れの列車で窓越しに「あなた大好きよ、無事に帰って来てね」なんて言う女より離れた場所から黙って見送ってくれる女の方が気になるの。

 等々(笑)。
 でもねー、毒舌吐いてもきついこと言っても美輪さんの言葉って凄く説得力あるのよね。ご本人も色々あって経験した上で話していらっしゃるからだとは思うけど。
 それよりも何よりも、話の中で出て来る名前がすげーわ。
「どなたかだったかに連れて(銀巴里に)おいでになられた江戸川乱歩さんが」「三島由紀夫さんがとても私を気に入ってくだすってて」「三島由紀夫さんが川端康成さんを連れておいでになられて」出るわ出るわ、もう何か私から見たら雲の上の人とか文字でしか見たことがない人とか、スポーツ選手とかホントに多岐に亘る有名な方のお名前がぽんぽんぽんぽん出て来るんだよ。
 そういった方々が美輪さんの中では生きた人として記憶されている訳で

 しみじみ

 ……そうなんだよね、美輪さんってそういう時代に銀巴里に出演してらしたんだよね。

 って思ったり。
 でもね、歌はね今回シャンソンってこともあって。
 シャンソンって何処か気だるげにぼそぼそぼそ、と歌うものだから日本語だと歌詞を聞き取るのにちょっと苦労する。
 いや、何を歌っているのか聞き取ろうとしなくてもいいのかもしれないけど、やっぱ日本語だとどうしても聞き取って意味を理解しようとするもんだからね。
 なのでぶっちゃけ英語とかフランス語の方が楽に聞ける(雰囲気を楽しめる)かもなー、とか思わなくもない。

 でも美輪さん自体「歌は短い芝居だ」と仰ってるだけに芝居含みで声を変えたり身振り手振りで表現されたり、情景を彷彿とさせる芝居で情感たっぷりに歌われるので1曲終わったらホントに1本芝居を観たような気になる。
「人間、いつ何時どうなるか判りませんから……私もね。だから次があるかといえば、ね」
 と仰るけれど、確かにそうなんだし、だからこそ観に行けるものは観に行こうと思ってるんだけど。

 美輪さん、大好きだ〜〜〜〜〜!←でもアンケートの感想には『今日も素敵でした。又来られる日を楽しみにしております』としか書けない語彙の無さ(遠い目)

2017年11月10日(金)
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