三日坊主日記
瑞樹 美霧



 劇団四季『オペラ座の怪人』

 はい、私は北海道公演には行ってないので、東京公演以来2年3ヶ月振りの『オペラ座〜』。
 行って来ました、名古屋〜♪

 am10:30頃友人と待ち合わせ。
 4年半位振りなので駅構内が縦長で出口が両突端、そしてその出口の前には時計が1台ずつ置かれているのは判ってたんだが、己が出る劇場のある側の出口がどっち側――そして時計が金なのか銀なのか――を今一覚えていず。
 そのくせ調べない辺り私なんだが。
 まあ、あのビルのある方で近鉄がある方で、ナナちゃんが居る方ってのは判ってたので何とでもなるか、と(苦笑)。
 んで、駅のホームに降り立ってビルの方向確かめてそっちの出口に向かう。
 金時計だったので『そこな』と確認メルだけして済ませる辺り、をい、って感じだが(笑)。

 無事に合流して兎も角飯食いに行くかねと高島屋のレストランフロアへ。
 イタ飯食ってpm12:00店を出、ぶらぶらと歩いて劇場へ向かう。
 何となくで歩き出したので解ってた筈の道を歩かずに2本道をずれて歩いてて、『あー、ココじゃねぇな』と。
 まあ、端から解ってる(合ってる)道を歩けよってことなんだが。
 割と前回の名古屋遠征時、1時間位早く着くように出掛けて劇場近辺のあっちこっちの神社とか寺とか見て回ってたから何処見ても見たことあってさー(苦笑)。
 道修正して、劇場に向かって、開場直ぐ位に劇場に着く。
 割と気温も高めだった(でも曇ってて良かった)けどいい食後の運動になったわ。
 劇場に着いて、トイレ済ませてプログラム買って。
 いやー、もう物販(プログラム専用売り場も)すげー人の列。それ見ただけでめげる。
 物販はもう、どうせ月1来るし、落ち着いてからでいいわ、ってスルーすることにした。
 しかし、プログラム、聞いてはいたけど、マジで高井ファントム3番手だよ。演らせる気がないのか演る気がないのか……?
 高井さんといえばファントム要員でないの!? まあ、高井さん自身が飽きてても仕方ないかも知れないけど……(遠い目)。
 この名古屋公演は、8割方芝さん(キャスティング第1位)に任せる方向なんだろうか……? 名古屋って、高井さんファン多いと思うんだけど。



     本日のキャスティング
ファントム : 芝 清道   クリスティーヌ : 山本 紗衣
ラウル・シャニュイ : 鈴木 涼太   カルロッタ・ジュディチェルリ : 河村 彩
メグ・ジリー : 小川 美緒   マダム・ジリー : 早水 小夜子
ムッシュー・アンドレ : 賀山 祐介   ムッシュー・フィルマン : 平良 交一
ウバルト・ピアンジ : 永井 崇多宏   ムッシュー・レイエ : 林 和男
ムッシュー・ㇽフェーブル : 青山 裕次   ジョセフ・ブケー : 佐藤 圭一


 あ、さて。
 本日のお席は1階O列21番。
 丁度2階席の屋根が迫り出して来た辺りだが、天井のシャンデリアは見える場所。んが、私の斜め左前に座った男性が、飛びぬけてて、その男性の頭1つ分の舞台の1/5位が観えなかったので、その辺りで何か変わったことが起こってたら判らない(=ダンサー黒一点の立ち位置なので殆ど彼のこととその周辺は観れてない)。


 以下はまあ、何時も通り個人的意見と感想なので読まれる方が納得いかないこともあるだろうけど、あくまで個人的意見ね。

 東京公演から変わったとこは、というとそれ程気付かなかったんだが(この際芝ファントムの動きが独特――と言っても基本動線は変わってないが――なことは置いておく)。
 あー、ファントムのオルガンの足元のパタパタ(空気送るヤツ?)の起動ボタンが、足元の(今まで足で踏んでた)だけじゃなく、手元にも出来てダブルボタンになったのか? 其の手元ボタンが押す度にカチカチいってて、すげー気になったな。
 特にミスがあったようにも見受けられなかった(初日は何点かあったみたいだが)。
 『動きに纏まりが無い』っという話もあったみたいだが、余り気にならなかったかな。うん、未だ勿論(タイトルロールの芝さんが特にではあるが)探り気味なので多少ぎこちなくは感じたが。それは時間が解決してくれると思おう、うん。
 私的にはメインキャスティングもアンサンブルも殆どが新しい顔ぶれなので慣れてない感は仕方がないと思えるレベル。
 自分で言うのも何だが、私が『うわっっ;;』って思うことがそれ程なかったってことは無難に終わったんじゃないの? と理解することにする。←開幕したてなので『無難』ならオッケーだと思える人
 それにまあ、これは今更だけど、名古屋の劇場が悪いのか、音響技術や機器が悪いのか、歌の録音部分と生歌の切り替えが今一宜しくない。『あー、生歌』『あー、ココ録音だっけね』ってのが解るのよ(溜息)。 まあ、もう、しょうがないけどさー。
 それから四季流開口法。何か気にし過ぎる人ばっかりで自然さとか滑らかさが無さ過ぎた気がする。台詞が聞き取れないのは問題だけど、あそこまで開口法を気にして芝居されても何か聞き苦しい。

 ああ、そういえば『墓場にて』のクリスティーヌソロのラスト、「♪ どうぞ 力を 与えて」が、「♪ どうぞ 与えて 力を」に戻ってたよね。
 私が初見の ゆーいちろーさんファントムやそれ以前の市村さんファントムのCDはそっちの筈。だから『戻ったんだ』と思ったけど、違うのかしら?←歌い間違い説もあるって聞いた
 今日の1幕オフィスの七重唱は夫々の歌詞(言葉)がきちんと立ってて、誰が何を言ってるのかがちゃんと解ってすげーなー、と。其れ位?
 ま、『無難』なので『これが凄い!』ってことも殆ど残らないのも事実だがね。

 さてさて、芝ファントム。
 京都だったか辺りからキャスティングはされていたけど一向にデビューせず、『出る出る詐欺』になってた訳だが、やっとか。
 ソンダンとかでファントム歌うのを聞いてたから1度全編通して聞いてみたいと思ってたので楽しみにしてた。
 何かそこら中で くそみそに言われてるみたいなので別の意味でも楽しみにしていたんだが、いや別に、私的にはそれ程でもなかったぞ?
 まあ確かに歌ででも感情入れたりとか、数少ない台詞部分とかになるとその独特の節回しと声も相俟って、『ああ、芝さんね、うん』って思うけど、音譜通りに歌を歌ってる分には全然気にならない。元々歌は巧い人だし。
 まあでもしかし、本人の中での表現なのかは解らないけど、台詞同様独特の節回しにしてしまった(するのはいいけど)挙句の録音(名古屋は生オケじゃなく録音)音楽と歌が外れるのはなぁ。音の中に収まらなかったり音余ったり。
 しかしロングトーンとかは綺麗に弱ることもなく一定の音量と力量で割と長く持たせてくれるのは良いかな。
 『ザ・ミラー』の登場シーンのクリスティーヌを誘い出す「♪ ここだ エンジェル・オブ・ミュージック おいで エンジェル・オブ・ミュージック」の雰囲気は好きかなぁ。
 それと『ポイント・オブ・ノー・リターン』の「♪ クリスティーヌ 君がすべて」の間合い。
 所々私好みの間の取り方もあった。
 割と言われるどの役をやっても見るから芝さん、ってのは今一私芝さんの出るものって数観てないし、今回はO列ってこともあってそれ程明確に顔を判別出来なかった(そもそも芝さんの顔を認識出来てない)のも手伝ってその辺りも余り(苦笑)。
 まあでも流石に『墓場にて』のシーンのラウルとの対決(?)部分は、『一寸待て』だったけどな。
 あそこだけ切って取ったら『学芸会かよ』っていう意見も理解出来る。
 キャラクターとしては未だ手探り状態な感じで、未だファントム像が確立出来てないのか前後左右にブレブレにも感じる。
 メインな動線は普通通りだけど、その他細々した身振り手振りが独特で、時に斜め上行ったりする部分は面白いかな? 予想外な所に着地するし。新しいファントム像として観れば後は何とか慣れて落ち着いて纏めてくれればいいんじゃないかな、と。
 うん、細々した動きとか形に1幕に付5〜6か所は思わず突っ込む処とクスッ、と笑っちゃう処はありはしたが、まあ今回は置いておくことにする。
 あ、そう言ったからって悪い意味じゃないよ。予想の斜め上とか下とかそう来るか、的な部分なので。
 あ、後、元々だから仕方が無いんだろうけど、芝さん自己陶酔型だから、その辺りをもう一寸セーヴして周りに目を向けてくれると演目に厚み出てくるんじゃないかなぁ?

 山本クリスティーヌ。
 何だかこの人も余りいい噂聞かない的なことを耳にしながら観たけど、別にどうってことなかったかな?
 歌巧いし、芝居はそんな気にならなかったし。まあ声に透明感というものはなかったかもしれないけど、高音もちゃんと出てるし私的には然して気にならない。私の最低ライン(『オペラ座〜』観て金返せと思ったの)はDクリスティーヌ(キャスティングされてるけど飛躍的に上達してない限りは来ないで欲しいのが個人的心情)なので。そこに行き付かない限りはね(苦笑)。
 可もなく不可もなく、ホントに『無難』に収まった感じ? なので特別何かが残ってる訳でもなく、意見述べるのも難しいけど。
 あー、でも今までのクリスティーヌキャストから考えてもアクは強い方かも。まあこちらも未だ探り探りに見えなくもないからその辺り落ち着けば、なのかなぁ?
 屋上のシーンでファントムの「クリスティーヌ」の声にビビってラウルと辺りを探るシーンで動きが少なかったのは今公演の演出なのか、彼女故なのか……?←おや、と思ったのもそれ位
 あ、そうそう、『ポイント・オブ・ノー・リターン』でファントムのマスクと鬘を引っぺがすあそこ、『そう動くのか!?』っていうのとイケナイものまで引っぺがしそうな勢いに思わず息飲んだ(苦笑)。
 あー、それと、クリスティーヌの鬘。彼女の顔が小さいのか、鬘自体なのか分からないけど、すげー髪の毛の量が多くて、多過ぎて、長さも長い? すげー邪魔そう。

 鈴木ラウル。
 今回のキャスティングの中で観たことのある安心して観れるキャスティングの1人鈴木ラウル。
 『マスカレード』のリフトはタイミングが合わなくて肩に乗りそうだったけど乗り切らず滑り落ちてお姫様抱っこ。昨日は完璧だったって聞いてたから一寸悲しかったわ。
 うん、タイミング合って無いってのは上がる前に見えたけど。『あ、これは合ってねぇな』と思ったら案の定、っていう感じ。
 しかし、芝ファントムと山本クリスティーヌのアクが強過ぎてここまで存在感薄くなった鈴木ラウルも珍しい。いや、すげー頑張ってらしたけどね。
 声の張りが高質化された気もする。以前はもう一寸弱点的な部分もあったような記憶があるんだけど。

 河村カルロッタ。
 初見は東京だったか?
 当初は可也ツンツンしたカルロッタだったけど、それだけではないカルロッタになってて結構いいかも。カルロッタにしては線の細い雰囲気だったけど貫禄も出て来たし(一応断っておくが太ったとかいう意味じゃない)。声に安定した太さも出て来てると思う。

 小川メグ。
 こちらも初見は東京だっけかな? メグとしては落ち着いた安定路線かな? 確か当初はクリスティーヌとメグがどっちがどっちやねん、って突っ込みたくなるようなこともあった気もするが、今回はそれもなく。
 まあ、最近は小さ目設定のクリスティーヌよりも更に小さいメグ、という図式は適用されてないので、その辺りはスルー。

 早水マダム。
 ……何? すげー薄いんだけど。存在感。影のような、とかそういうレベルじゃなく、マジで薄い。薄過ぎる。
 いる筈なんだけど、『あれ、居たっけ』とか。杖を鳴らすのも控え目だし。
 余りに存在感薄過ぎて印象ゼロ。何やってたのかすら殆ど思い出せない。
 ただ、『ポイント・オブ・ノー・リターン』の後ラウルを連れて地下へ降りる前、メグも行く、というのを留める「貴方は駄目よ、メグ」の下りはもうホント子どもを心配するお母さん、って感じで良かったけど、マジで印象に残ってるのが其れ位。

 支配人ズ。
 賀山アンドレは初見、平良フィルマンは安心して観ていられる安定感。
 ……ってか、予測通り真面目過ぎる支配人ズには個人的に魅力を感じられないんだってば。私の中の唯一の癒しの安心コメディ部門を返して(泣)。
 賀山アンドレは悪くないけど開口法が耳に障る。それなりに台詞があるからそう思うのかもしれないけど何かもうホント気にし過ぎな感じ。その辺は慣れて滑らかに違和感なくなってくれるのを祈るしかないけど。
 平良フィルマンは流石に素敵な低音♪ でも頭の薄くなり具合の方が……;;←失礼

 永井ピアンジ。
 こちらも安心して観ていられる配役。声もいいし歌も巧いし。
 残念ながら『ピアンジに依って1幕の長さが変わる』っていうロングトーンな冒険やピアンジのコミカルな部分を持とうとはされない方なので、その辺は無難に終わってるかな。

 林レイエ。
 何か今日は林さんらしいレイエ的遊びの部分がなかったような気がする。何時もなら観る毎にレイエの性格変わってたりするんだけど何かこちらも『無難』に済ませてしまった様な? レイエの性格が明確になってなかったような……?

 青山ルフェーブル。
 初見。第一印象は『デカっ!?』。いやー頭抜けてたねぇ、彼。お蔭でアンサンブル何処にいるのかが良く解ったけど(苦笑)。
 とはいえ印象はそれだけ。申し訳ないけど。
 あ、でも『フランクフルトにおりますからっ』の逃げ出し方は好きかも。

 佐藤ブケー。
 見慣れたブケー。聞き慣れた低音。安心するよねー。
 まあ、出番少ないから其れ位しか言えないけどさ。


 結局今回は何もかもが『無難』なんだよね。可もなく不可もなく=普通過ぎて面白みも何もない、とも言うかな。
 『無難』過ぎると詰まらない、とも思ってしまう部分も無きにしも非ず。
 でも元々私は『オペラ座の怪人』という演目が好きでその空間にいられるのが幸せなので余程酷くない限りは自分がその空間にいるだけでいいんだけど。
 そりゃあ中でも素晴らしい出来のものに当たれば感動もするし、すげー、って思うけど、そんなのがほんの何%かのもので、運が良ければ当たるっていうレベルなのも理解してるから元々の求める基準が低いのかも知れないけどね。

 まあ、何が言いたいのかっていうと、『無難に済んだならそれはそれでいいんじゃないかな』ってことかなぁ。
 今後月一こんな感じの鑑賞記が上がって来るとは思うけど、お暇と興味のあられる方はお付き合い下さいませ(笑)。


 さて終演後は4年振りにコメダ珈琲でお茶。
 ここのブレンドは好き。好みの濃さで酸味もないし。
 pm5:20位までそこでお茶して、駅へ戻り帰路に就く。

2015年09月21日(月)
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