三日坊主日記
瑞樹 美霧

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■ 『ラブ・ネバー・ダイ』

 am6:00過ぎの電車に乗っていざ、東へ。
 先月3人掛けの座席に座っていたらすげーはっきりくっきり見えた媛様、今日はぼんやり霞がかっていて漸く稜線がうっすらと見え、頭から胸の辺り(雪が積もってる辺り)まではすっぽり雲の中。

 ええ。『あれ? これ、富士川やんな? 富士山が真正面に……、あ、辛うじて見える』そんなレベル。

 うん、多分、隣に座ってたにーちゃんなんか、私が写メ撮り出さなかったら気付かなかったと思うわ。

 am10:30頃 たじさんと有楽町の駅で待ち合わせ、飯を食いに行ってから劇場へ。

 さて本日は『ラブ・ネバー・ダイ』の2回目。
 1回目とはフルキャスト変更で取って貰ったヤツである。
 鹿賀さんが公演が始まってから2度(数公演)体調不良でお休みされていたので、今日はどうかしら……? と劇場着いてキャストボード見るまではどっきどき。
 いやまあ、お休みになってしまったなられはそれ、すげー格好いい市村ファントムがもう1回観れるってーことで、ね。


 本日のキャスト
   ファントム:鹿賀 丈史   クリスティーヌ:濱田 めぐみ
   ラウル:橘 慶太   メグ:彩吹 真央
   マダム・ジリー:香寿 たつき   グスタフ:山田 瑛瑠


 と、いうことで、無事、フルキャストコンプ。
 あ、子役の子は全部で3人いたので、残念ながら松井月杜くんは観れなかったけどね。

 本日のお席はGC階A列60番。中二階の上手側側面。
 いやあ、中々あの角度で舞台を観ることってないので新鮮だったわー。
 そして座ってお喋りしていたんだが、ライトが半消えになっても未だ『只今より〜』の放送が入らなかったのでお喋り続けてたら、後ろのねーちゃんから『ちょっと静かにして貰えます?!』って突っ込まれ。

 ……は? まだ始まらへんけど?

 と思ったが、確かにまあ、よく考えなくても私達は2度目なのでどうなれば開演するって判ってるけど、初見なら知らないから仕方がないか、と思い直す。
 そして『只今より開演いたします』のアナウンスが入り、始まった途端後ろのねーちゃん、今度は自分の隣に座ってるねーちゃんに『背凭れに背中着けて座って貰えます!?』。
 その隣に座ってるねーちゃんが鞄を背中に入れてたのが気に障ったよう。

 ……えーと、別にその列後ろに席ないし(側面の席は2列しかない)、別にいいんじゃないの……? っつか、ねーちゃん、もう始まってんですけど!

 ねーちゃん、やってること殆どクレーマーじゃん、其れじゃあ。それもクレーマーの癖に始まってから声出すって、始まる前に喋ってた私達より質悪いと思うのですが。
 何か隣に座ってた(鞄背中に入れてた)ねーちゃんが気の毒になったわ。


 ま、そんなこんなは置いといて。

 全体的にきちんと同じ役の役者同士でキャラクターを確認構成しているんだろうなぁ、こう感情が揺れる、とかこう解釈する、とか。役者の個々の解釈で役を作り上げてる、という訳ではなく。
 フルキャストコンプして、しみじみとそれは思った。
 動線が同じなのは当然としても、役の幹部分に当たる感情の揺らぎだとか、そういう部分は同じように感じて、同じように揺らぎ、動く。で、その幹から出ている枝葉の部分で役者さんらしさが感じられるというか。
 劇団四季とかだと、個々の役の解釈で役作りをしているので、同じ役で同じ台詞言ってても全然別人格だったり感情の動きが全く違ったりするもんだからともすれば同じ演目観てても違って観えたりする訳だけど、そういう感じは一切なかった。
 幹の部分がしっかりしているので後は役者さんの仕草とか、口調とかそういう所で差が出てる位かな。

 さてではキャスト別で。

 山田瑛瑠くんグスタフ。
 いやー、もうねー、ホント可愛いわー。前回の清四郎くんに引き続き、瑛瑠くんグスタフもすげー可愛い。声も綺麗だしね。

 香寿マダム。
 んー、前回が鳳マダムだったからねぇ。やっぱり迫力や貫禄は鳳マダムに軍配が。
 でも2幕ラスト幕引き前の『許せない』って歌うのはすげー迫力だった。
 未だ若いマダムだったから、ファンタズマのではなくオペラ座時代のマダムの雰囲気だったかなぁ。
 でも歌は上手いし芝居もそこそこ上手いので、然して気にはならなかった。

 彩吹メグ。
 笹本メグがDVDで観たメグそのままな感じだったので、最初の方一寸違和感は無きにしも非ずだったけど、暫くしたらそんなことも忘れてたので、大した問題ではなかったらしい。
 彩吹メグも可愛かった。
 『この十年間色々なことがあってれこそ色んな手段浸かってファンタズマをここまでにして』っていう闇の部分は彩吹メグの方があったかな。
 でもラストの橋の、壊れ切る寸前のメグのシーンは笹本メグの方が深い狂気があったなぁ。

 橘ラウル。
 えーと、うん。観れない程ではなかったけど、歌も芝居も、うん。
 でも2幕のっけのバーのシーンの荒み具合はすげー良かった。
 田代ラウルが荒んでる筈なのにやっぱり爽やかな感じがどうしてもあったので、それを考えると良かったと思う。
 このシーンの『なぜ僕を愛する?』〜『負ければ地獄』の下りは結構歌も芝居も良かったよ。

 濱田クリスティーヌ。
 やっぱこの人すげーわ。歌も巧いし芝居も巧い。
 メインテーマのソロ部分なんて、もうホント、見せ場で。
 前回は市村ファントムの手がエロっ!(←勿論褒めている) だったけど、今日は濱田クリスティーヌ、艶っぽい、って感じ。ファントムに触れる濱田クリスティーヌの手がねぇ、何とも。
 あれは矢張り芝居が出来るか出来ないか、なのかなぁ?
 いや、平原綾香もすげー良かったんだよ、勿論。
 濱田クリスティーヌの場合、随所に小芝居が入ってるからね、その辺りかなぁ、と。

 さて、鹿賀ファントム。
 んー、やっぱり体調が宜しくなかったのかなぁ?
 一寸高いキーの音になると随分出しにくそうになったり歌詞飛ばして(歌わなかったりして)らしたりしたので。
 あれは歌詞忘れたから歌えなかった、とかじゃなくて、喉の調子が宜しくないから酷い声を客に聞かせない為に敢えて歌わずに飛ばした、と解釈してるんだけどね。
 『月のない夜』だけで2〜3ヶ所、他の所でも数ヶ所。その分回り(濱田クリスティーヌとか)がフォローに回ってらしたので、初見で観てる人は判らないかも。
 でも、ご自身の出し易い音域に関しては然して問題がある訳でもなく。
 兎に角1幕が聞いてるこっちがドキドキしちゃう程だったので、ロック調の『美の真実』なんてどうするんだろう!? って心配してたんだけど、いやいや。
 あの曲は本来の鹿賀ファントムの出し易い音域だったのかすげー迫力(でも時々声のボリュームが極端に落ちる、のは全編通してだったけど)。

 ……録音じゃないよね……?

 いや多分生歌だと思うけど。
 相変わらずいい声でいらっしゃいますわ。素敵な低音。
 芝居も勿論素敵だし。
 市村ファントムのように立ち姿ですら『すげー、かっけー♪』っていうのはなかったけど、何だろう? 鹿賀さんらしい、というか、なファントム。
 オープニングの『君の歌をもう一度』は元々からして音の取り難そうな「その音で合ってんの?」と聞いてるこっちが問いたくなるような音楽なので流石に歌いにくそうだよなー、と。
 2幕は調子を戻して来たのか無理矢理何処かで調整したのか、高目のキーを使う場所が余りなかったお蔭か安定していたので1幕程ドキドキせずに済んだ。
 『負ければ地獄』なんかも静かな中に激しい感情が見え隠れするし。
 んでだ。
 鹿賀さん、やってくれましたよ、舞台は生もの。
 『美の真実』ではグスタフに逃げられてクリスティーヌから事実を聞いて座り込んだ所から立ち上がるのによろめいてた(これは体調の所為かも知れないが)り。
 クリスティーヌが舞台の準備をしている所に現れてサファイヤのネックレスをかける所ではきちんと留め金がかかってなかったのか濱田クリスティーヌの胸元(それも後で気付いたが、すげー谷間)斜めに引っかかって止まってたり、最大のものはラストの橋のシーン、橋の手摺を勢いよく掴んだせいか、がしょん! って音が。

 ……あ……。

 って複数回観てる人は絶対思ったと思う。
 うん。がしょん! っていった後鹿賀ファントムの手摺を掴む右手が妙な動きを! 何か虫でも這うように うぞうぞと。

 ……間違いなく、外れたな……

 で、とうとう右手をどうしても放さなきゃいけない所に来て仕方なく手を放したら がしゃん! と、本来ならば撃たれたクリスティーヌが縋り付いた時に壊れる手摺の部分が崩れたさ。

 ホント舞台ってナマモノよねぇ(苦笑)。


 終演後は たじさんとお茶して。
 pm6:30の新幹線で帰路に就く。


 たじさん、今日1日楽しかったです〜、ありがとうございました。
 又何か見付けて遠征掛けるようにした時は、ぜひ、遊んでやってください。

2014年04月26日(土)
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