三日坊主日記
瑞樹 美霧

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■ 『黒蜥蜴』

 えーさて。
 pm12:00に起きて飯食った後、お出掛け。
 4年振りの 美輪明宏『黒蜥蜴』。
 劇場に着いたら既に開場していた。
 トイレ行って客席へ。
 本日のお席は1階17列30番。
 梅田芸術劇場、ほぼドセン!! ど真ん中。ええ、左右のほぼドセンでもあるけど、前後で言ってもほぼドセン。
 こんなすげー席取れたのも初めてだわよ。3日間公演の中日ってのがラッキーだったのかも。
 やっぱほら、好きな人って初日とか楽日優先で狙うじゃない?


 さて今回は、明智小五郎役に前回まで雨宮(黒蜥蜴の手下)役演ってた木村彰吾が抜擢(前回は高嶋政宏)。
 雨宮役の中島歩と早苗役の義達祐未はオーディション選出だそうだ。


 1幕目。
 んー、やっぱ早苗役のおじょーさんが作り過ぎててきついわー。何かねぇ、どうしても下手なんだよねぇ。
 何だ? 何であんな喉締めたような声で話すんだ? もっと自然に可愛く喋れんのか? 喉締めて高めの声で喋ってもすんげー耳障りなんだけど?
 前回のおじょーさんの方が未だマシだった。
 何だか美輪さんを含め全体的に声も全体的に抑え目。
 今日の早苗の父・岩瀬(若林哲行)は、酔っ払いの芝居がきつ過ぎたのか台詞聞き取れん;; 酔っ払って呂律が回らないっていうより端から舌が回ってないようにしか聞こえない(泣)。台詞を噛んではなかったし、他の部分はきちんと聞けたから、多分酔っ払いの芝居がきつ過ぎたんだと思うが。
 まぁ、割と早口で滔々と台詞話さなきゃならんから聞き取り難くなるのも解らなくもない。
 明智小五郎、何かすげー真面目。もう少しはっちゃける所ははっちゃけていいと思う。
 淡々と感情見えない様子でこなしてる感じが無きにしも非ず。
 いや、木村さん、巧いのよ。巧い筈(←何本か観てる)なんだけど。
 多分、前回見た高嶋さんの明智小五郎が、滅茶苦茶良かったのでついつい私が比べてしまってるんだと思う。
 んーとね、高嶋さんの時は同じように淡々と感情見えなくしてはいるんだけど、『揺れ』が見えたのよ、感情の。んで、はっちゃける所ははっちゃけて、メリハリがあったんだよね。
 それからやっぱり『若い』のよねー。積み重ねて来た重みがそれ程無いから少々軽く見えちゃう。
 いや、今回初めて観る人にとっては十分巧い人だと思う。


 2幕目。
 『爬虫類の称号』とか『青い亀』で笑いが起こる。あり? そこ、笑い所なの?
 いや、だって、『黒蜥蜴』じゃん。『黒』『蜥蜴』。爬虫類の名前が称号になっても手下の一人がその功労のご褒美に『青い亀』と名前貰っても可笑しくない……でしょ? 手下達がその『爬虫類の称号』欲しがっても可笑しくない、よね?
 ご褒美にサファイヤを渡されて「十三(じゅうそう。大阪の繁華街)でたこ焼き屋」→「サファイヤがたこ焼きに化けるなんて」で笑いが起こるのは判るんだが。
 やっぱし高嶋さんの明智がすげー格好良かったから、木村さん一寸物足りない(泣)。
 特に2幕の幕引き前の歌舞伎調の言い回しと「勝つのはこっちさ!」の2人同時見栄切りが。
 前回見た時は「うわっっ、かっけー♪」って感じだったんだが、何だか一寸薄い。


 3幕目。
 うーん、やっぱり早苗役のおじょーさんが……;;
 早苗の替え玉(1幕では本物の早苗、3幕では替え玉)だって暴露した後なんだから、もっと自然な演技になるかと思ってた(期待した)のに、そうは行かず。うーんうーん。
 結局早苗を引き摺ったままになったから;;
 まあ、だからこそ逆に雨宮が巧くも見えたのかも知れんが。
 雨宮は良かった。全編通していい芝居してたと思う。


 さて、纏めで明智小五郎:木村彰吾さんと黒蜥蜴:美輪明宏さんに触れておくか?
 いやまあ、木村さんについては上でも触れてるけど。ついつい前回観た高嶋さんと比べて観てしまったが、比べてしまうから物足りないんだとは判ってるんだ。
 淡々とした中にも感情の『揺れ』が、とか見栄切りの決まり方とか、重さとか。芝居のメリハリとかね。
 でもそんな所謂ベテランと比べられたってねぇ(苦笑)。
 んでまあ、極力高嶋さんは横に置いといて。
 マジ、巧い。明智のスマートさとか高慢さ(←は一寸弱いけど)の表現。立ってても座ってても綺麗だしね。姿も雰囲気も。
 ラストの「本当の宝石は死んでしまった!」はちょっと感情が爆発し過ぎた(というか、爆発の仕方が一寸違うというか、な)気もしなくもないけど、まあ、若気な明智なので、あれもありかな、と。
 ただ、それまでの淡々としていた所から行くと、違和感がないともいえない。
 3幕目のラスト近辺で黒蜥蜴と絡んでいる所はすげー良かった。


 美輪さんは、もうねー、『この人すげーっ!』としか言いようがないのよねぇ、マジで。
 3幕で感情を吐露するシーンとか、ホントにすげー。惹き込まれちゃう。
 何かもう、すげ過ぎて、語れない。
 『あれがいい』とか『これがいい』っていうレベルじゃないんだよね。
 独特な雰囲気や喋りだけど、それが又巧く馴染んでいるというか、当然使い分けていらっしゃるので、然程違和感も無いし。
 つくづく、『黒蜥蜴』って美輪さんの為に作られた世界だなぁ、と。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 集英社 ヤングジャンプコミックス 山口譲司『江戸川乱歩異人館 6』
 講談社 アフタヌーンコミックス 垣野内成美『魔境の女王陛下 上』 

2013年05月25日(土)
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