三日坊主日記
瑞樹 美霧

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■ 『屋根の上のヴァイオリン弾き』

 数年前までMBS劇場がシアターBRAVA! に変わってることすら知らなかった私。
 知るまでずーっとシアターBRAVA! って何処だろう!? ってシアターBRAVA! での興味ある演目のチケットもよぅ取らん;; な状態だったんだが。
 知ってからは興味を惹く演目があっても懐が寒くてチケット取れなかったりでホント久々に今回行くことに。
 市村(正親)さんだしー、鳳(蘭)さんだしー♪
 開場の15分前には劇場到着。
 劇場着いたら、張り紙が。

『モーテル・カムゾイル役で出演しておりました植本潤が怪我の為ドクターストップにより舞台出演が不可能となり降板降板することとなりました。つきましては、モーテル・カムゾイル役を照井裕隆が務めます。あしからずご了承下さいませ』

 あはははー、あるのねー、そういうこと。
 市村さんと鳳さん観に来たからいいんだけどねー。
 時間一寸早目に開場。
 ソッコープログラム買って、2階ロビーで買って行った昼飯のパン食いながら読む。
 取り敢えずストーリーは頭に入れてから観る、のが私のミュージカル初鑑賞時のモットー。
 飯食い終わってトイレを済ませ、客席へ。
 本日のお席は2階A列27番。
 2階の最前列センターブロック上手側通路脇。

 ……ってか、劇場狭っっ;;

 2階席だから最前列でも舞台結構遠いんだろーなー、とか思ってたんだが、意外にも近かった。
 当然最前列なので観難いことも無く。却って観易い方だったかも。
 椅子に背中着けても手摺り位置は舞台の切れ目と重なってる位だったし。
 狭いからこそかも知れないけどね(苦笑)。
 列と列の間は狭かったよ。最近足元拾い劇場が多いから、足伸ばせなくて一寸窮屈な感じがしなくも無い。


   本日のキャスティング
 テヴィエ:市村 正親  ゴールデ:鳳 蘭
 ツァイテル:水 夏希  ホーデル:大塚 千弘
 チャヴァ:吉川 友  モーテル・カムゾイル:照井 裕隆
 パーチック:入野 自由  フョートカ:上口 耕平
 ラザール・ヴォルフ:鶴田 忍

 雑把にストーリー。
 ロシアの某所にユダヤ人の住む村がある。その村に住むテヴィエとその妻ゴールデ、そして娘達や村人達の日常を描いたもの。
 メインは娘達の縁談に右往左往する親、って感じ? それにユダヤ人の迫害が絡んでくる。
 金持ちの肉屋のラザールとの縁談が長女・ツァイテルに持ち上がるがツァイテルには仕立て屋のモーテルという恋人がいる。
 ユダヤのしきたりとしては娘は父親の決めた男性と結婚しなきゃならないが、テヴィエはツァイテルとモーテルの熱意に負けて許す。
 その結婚式の時に旧いしきたりなど何のそのとしきたりを破る騒ぎ(それでも楽しい騒ぎ)になり、しかし傍らで平和だった村へのユダヤ人迫害の始まり(警察による乱入)が訪れる。
 次には次女のホーデルが家に来た家庭教師のパーチックと恋に落ち、更に三女のチャヴァは宗教すら違うロシア人フョートカと恋に落ち駆け落ち。
 そうこうしていたら国から『ユダヤ人は出て行け』という通達が。
 そして村人達は皆縁故を頼ってばらばらになる。

 って感じ?
 いやー、1度はツァイテルをラザールに嫁にやる、と決まったのに、ツァイテルとモーテルの熱意に負け、それを覆す為にラザールの亡くなった前妻が夢に化けて出て来た、と策略を巡らせる、とか。
 雑把にストーリー読んだだけでは重そうな話だと思ってた割にはそうでもなくて、どっちかってーと、コメディチックな所も多く(市村さんの芝居にも依ると思うが)随所でぷぷぷっとか笑える箇所も。

ミュージカルナンバー順にいっとこうかな。

第1幕
 先ずは市村テヴィエ(敬虔なユダヤ教信者)が村人達を紹介する。
 「アナテフカ(村の名前)のユダヤ人は皆、屋根の上のヴァイオリン弾きみたいなもんだ。落っこちて首を折らないよう気を付けながら愉快で素朴な調べをかき鳴らそうとしている。これは容易いことじゃあない。じゃ、何故そんな危ない場所に住んでるのか? それはアナテフカが俺達の生まれ故郷だからさ。じゃ、どうやってバランスを取っているか? 一言で言えばしきたり、……しきたりだ!」

♪伝統の歌(テヴィエと村人達)
 村人全員でユダヤの伝統(しきたり)を紹介がてら歌うんだが、ここから面白い。リズムもいいし、それぞれの役割とかを判り易く表現していく。

♪結婚仲介の歌(ツァイテル、ホーデル、チャヴァ)
 5人姉妹の内の上3人が結婚について憧れや夢を歌う。3人3様の考え方で面白い。

♪もし金持ちなら(テヴィエ)
 神との対話(←愚痴満載でこれが又面白い。爆)の後テヴィエが陽気に歌い出す。

♪安息日の祈り(テヴィエ、ゴールデと村人達)
 他所の村で起こるユダヤ人迫害の話などが出て、キエフから来たパーチックをテヴィエが家庭教師に迎え、安息日。その祈りの歌。

♪人生に乾杯(テヴィエ、ラザール他)
 安息日の後居酒屋へ行き、ラザールとツァイテルの結婚を認め、したたかに酔っ払って凄い騒ぎになる。
 ここで同じように酒場で酒を飲んでいたロシア人達の中の1人(ロシアン・テナー:奈良坂潤紀。←元四季の人らしい)がものすんごい声量のロングトーンをやってのけ、私、その凄さに圧倒されて唖然となったよ。

♪奇跡の中の奇跡(モーテル)
 巡査部長から近々村に警察が乗り込み一暴れすることになってると告げられ、ツァイテルとモーテルからは愛し合っているのだと告げられてその熱意に負けるテヴィエ。

♪夢(テヴィエ、ゴールデ、ツァイテル婆さん、フルマセーラ、村人達)
 ラザールとの結婚の約束を反故にするためにテヴィエは一計を案じる。寝た振りをして夢の中に亡くなったツァイテルばあさんが出てきてツァイテルの旦那にはモーテルをと勧め、ラザールの亡くなった前妻が再婚なんかさせないと脅して来たとゴールデに告げる。

♪サンライズ・サンセット(テヴィエ、ゴールデと村人達)
 モーテルとツァイテルの結婚式。
 ってか、この曲ってこの演目の曲だったのか! って今更ながら知った次第(苦笑)。

♪ビンの踊り(村人達)
 ユダヤの正装で頭にボトルを載せたまま歌って踊るボトルダンス! あれは、マジすげー。

♪結婚式の踊り(結婚式の踊り)
 祝宴で盛り上がってる所を巡査部長率いる警察が現われ、会場を滅茶苦茶にしていく。



第2幕
♪全てが今はこの手に(パーチック、ホーデル)
 パーチックは自分の信念の為にキエフへと戻る決意をし、ホーデルに結婚を申し込む。

♪愛してるかい?(テヴィエ、ゴールデ)
 娘の幸せの為にホーデルとパーチックの結婚を許したテヴィエがゴールデに問いかける。

♪ゴシップ(イエンテと村人達)
 ホーデルとパーチックの噂話が尾鰭背鰭がついて大きくなっていく。

♪愛する我が家をはなれて(ホーデル)
 パーチックがキエフで捉えられ、シベリア送りに。その傍に行きたいとホーデルが家を出て旅立っていく。

♪チャヴァよ(テヴィエ)
 平和を取り戻したのも束の間、今度はチャヴァが異教徒のフョートカと結婚すると言い出し、駆け落ち同然に結婚してしまう。そのチャヴァを思う歌。

♪アナテフカ(テヴィエ、ゴールデ、イエンテ、ラザール、メンデル、アヴラム)
 とうとう国から『ユダヤ人は出て行け』と通達を受けてばらばらに村を去っていく人々。テヴィエ一家はアメリカへ。


 えーと、アンサンブル(と言ってもきちんと皆名前はあるけど)も含み、市村さん筆頭に四季出身者は5名(市村さん・祖父江さん・柴崎さん・奈良坂さん・遠藤さん)。タカラヅカ出身が鳳さん筆頭に2名(鳳さん・水さん)。
 だから何だという訳じゃないけど、出演者プロフィール見て、四季が目に付いたのと、逆に『四季の名前出せるようになったんだー』と思うのと(苦笑)。出演者38人中5人って結構割合多いよねぇ?

 パーチックの入野自由さん。
 私、声優としての彼しか知らなかったので、最近あっちこっちの舞台(蜷川さん演出のとか)で名前が挙がってるの見て驚いてたんだが。
 うん。歌も芝居もそこそこに上手かったよ。
 ロビーに同じく声優の浪川大輔さんの入野さん宛の花見付けて一寸儲けた気分(←声優好き)。

 モーテルの照井裕隆さん。
 植本さん降板により登板になったようだけど、いい芝居してたよ。
 気の弱そうなでも優しい感じとか良く出てたし。

 チャヴァの吉川友さん。
 可愛かったけど、あんまり印象に残ってないなぁ;;
 ホーデルの大塚千弘さん。
 こちらもあんまり印象には……;; あー、でも『愛する我が家をはなれて』の前後の芝居とか歌はほろりとさせるものがあった。
 この2人はそれ程出番もないせいか、常に他の誰かと一緒にいるかで、印象が物凄く薄いってことは、私が多分他に気を取られてたということなんだろうけど;;
 でも『うわっ、芝居(や歌)下手糞っっ』って思わなかったからフツーにそこそこ上手かったんだろうねぇ(苦笑)。

 ツァイテルの水夏希さん。
 うん。上手かった。芝居も歌も自然だったし。市村さんや鳳さんに負けてないし。
 でも1番『おおーっ』って思ったのは、カーテンコール。
 何度目かのカーテンコールで鳳さんが市村さんに『投げキッスしな』って言って、市村さんが投げキッス、んでその後市村さんが鳳さんに『君もしな』って振って、鳳さんが投げキッス。そして市村さんが水さんにも同じように振った時の水さんの投げキッス!
 かっけーっっっ!
 いや、流石にタカラヅカ男役トップスターだった人だよ。すんげー投げキッスが嵌ってて格好良い!!
 いや、女の子役なんだけど、もうその瞬間男らしくって。
 ああいうのがやっぱりタカラヅカの男役の人だなぁ、と(苦笑)。

 ゴールデの鳳蘭さん。
 すげー迫力だよねー。声は年齢の所為なのかワザと潰した感じにしてるのか判らないけど、歌も芝居も肝っ玉母さんな感じでいいわー。
 『サンライズ・サンセット』なんてホント、物凄く良かったー。

 テヴィエの市村正親さん。
 やっぱりこの人は何もかも巧いわ。歌も芝居も。決める所はきちんと決まるし、落とす所はきちんと落とすし。
 もうねー、神様との対話(主に愚痴。爆)なんかマジ面白い。後娘達の結婚に反対するものの『でもやっぱり娘が幸せなら』『でもしきたりが』とぐるぐるする所とか。芝居が明確なんだよね。だから判り易い。


 取り敢えず初見というのもあり、ストーリー追いかけて歌聞き取るので必死というものあり。これ位しか書けないんだが。
 何か雑把な観劇記;;

2013年04月13日(土)
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