三日坊主日記
瑞樹 美霧

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■ 劇団四季『アスペクツ・オブ・ラブ』

 取り敢えずアンドリュー・ロイド=ウェバーの作品だし、1回位観とくかな、ということでチケット取って行って来た。

 その前に美容院行って、髪をばっさり15cm位断髪。更に透けるだけ透いて貰い。
 簡単に邪魔にならないレベルで髪を結っても貰い。
 開場前に友人2人と待ち合わせをして入場。


本日のキャスティング
 ローズ・ビベール:佐渡 寧子  アレックス・ディリンガム:中井 智彦
 ジョージ・ディリンガム:村 俊英  ジュリエッタ・トラパーニ:笠松 はる
 マルセル・リチャード:寺田 真実  ジェニー・ディリンガム:栗城 唯
 ヒューゴ:佐久間 仁  エリザベス:佐和 由梨

 ううーん、キャスト表見てたら、何か殆ど『オペラ座〜』カンパニー(苦笑)。というか作品の傾向上『歌える』人を集めたらそうなった、っちゅーことか。
 佐渡ローズと笠松ジュリエッタはクリスティーヌだし、中井アレックスはラウルだし、村ジョージはファントムだし、寺田マルセルはブケーとか色々。アンサンブルにも数名『オペラ座〜』アンサンブルで名前を見たことのある人いるし。

 本日のお席は初見ということもあるので1階M列16番。ほぼ真ん中列の真ん中席。

 内容は……、『ホントにそれでいいの!?』というような、一言で言えば昼メロ。や、まあ、『アスペクツ〜』ってどんな話か前もって確認した粗筋からしてそうは思ってたけどさー。
 ローズとアレックスが出会って恋人になって2人が泊まった山荘でアレックスの叔父ジョージ(この時点でジュリエッタという恋人がいる)と出会ってローズとジョージが良い雰囲気になって、ローズがアレックスの元を去り失意の中アレックスは兵役に付き、兵役の休暇で戻って来たアレックスの前にはジョージと一緒に暮らすローズが。ローズを巡って叔父甥の遣り取り(っても『きみの方が相応しい、たら何たら。苦笑)がありジョージはジュリエッタの元へローズはアレックスと一悶着してアレックスを追い出しジョージを追ってジュリエッタの元へ。
 ライバル同士の筈のローズとジュリエッタにも奇妙な友情が芽生え――プログラムの解説によると実はこれ、同性愛の傾向にあるらしい。確かにローズとジュリエッタキスしてたなぁ、うん――。
 結局ローズはジョージと結婚。
 兵役中に2人の結婚を知り、その12年後兵役から戻って来たアレックスはローズとジョージとその子ども(ジェニー12歳)のいる山荘へ。因みにこの時点ではローズにはジョージ公認(?)のヒューゴという恋人(セフレ?)がいる。
 更に3年後アレックスへの恋心に苦しむジェニー。
 ジェニーの15歳の誕生日、家族揃ってサーカスへ行った後、ジェニーの貞操の危機(アレックスに依る。苦笑)にジョージが心臓の発作で倒れそのまま亡くなり。
 葬式の日、(当然)呼ばれたジュリエッタとアレックスが初めて出会い、惹かれあう。
 アレックスはジェニーに別れを告げ、『私を独りにしないで』と言うローズを振り切りジュリエッタと共に去って行く。

 ……どうだ!! 昼メロだろう!?(苦笑)

 これねー、休憩時間とか他のお客さんも言ってたけど、何の情報も入れずに観ると『話判らない』と思う。
 せめてプログラムのストーリー位は把握してないと。
 年が飛ぶんだよね。
 オープニングは『アスペクツ〜』内での現在(=ジョージの亡くなった後)。でその次のシーンでは17年前(=ローズとアレックスが出会った頃)に戻るから。要するに『アレックスの回想』という形を取ってる訳だね。
 ……って、あれ? プログラム上では1961年→1947年→2年後→12年後→3年後になってるけど……? そうしたらジョージが亡くなった時点って1964年にならないか?
 でもオープニングで、アレックスを追って出て来たのはジュリエッタで『過去のことよ』と言いながら2人で去っていった(そしてご丁寧にもオープニングとエンディングの衣裳は同じ)訳で。アレックスとジュリエッタはジョージの葬式で出会ってる訳だし!
 年数合わんやーん!!

 置いとこう……(溜息)。

 全体的には音楽はロイド=ウェバーらしく綺麗な旋律なんだけど、正直、飽きる。
 2時間半の内容の中、使われている曲はサーカスのシーン以降を除いて短いメロディとかはあるけどほぼ5〜6曲の使い回し。歌詞は微妙に変わってるとはいえ、ローテーションのように使い回されると飽きる。
 2幕目が眠くなるの、判るわー。や、取り敢えず初見だったから私は寝なかったけど。
 サーカスのシーンから(シーンとしては6/29。時間にして20分位?)は曲調も変わるし数曲出るんだが、それまでがねぇ(溜息)。
 んでもって台詞部分もほぼフルにメロディ化されてるから感情は乗せ難そうだし。個々のメロディで数人に喋られる(歌われる)と何言ってるのか聞き取り難いったら無い。
 『オペラ座〜』の『プリマ・ドンナ』のようにきちんとハモりを計算されて音階付けられてるなら未だしもそれも無いとなると尚更。
 まあでも1幕でジョージの所にローズやマルセルの請求がやって来た時のワザと作られた(多分)不協和音はすげー、と思ったけど。でもあれは俳優さん歌い辛いだろうねぇ(笑)。
 歌い辛いといえば、全曲に渡って多用される半音! そう、あの♯とか♭ってヤツ。あれだけ並ぶと音取り難そうだねぇ;;
 半音好きの私でもあそこまで並べられると何かクドくて;;
 セットとしては場面展開なんかに使われる紗の幕。舞台自体の緞帳としても使われてるんだが、森のような洞窟のような絵の幕だが、その使い方が良いねぇ。
 ちょっと弧を描いたように2枚張られてて、それが行ったり来たりする。その度に舞台セットが変わったり、シーンが変わったり、時間が経ったりするんだよね。
 残念なのは擦れ違い様幕同士が引っ掛かるのか静電気の所為なのか判らないけど、片方の幕の端が舞台内側に捲れ上がること。
 1度気付くと気になってしゃーない;;

 さて、やっとこ俳優さんネタへ。
 栗城ジェニー。初見の俳優さん。
 芝居は未だ一本調子だけど、声は綺麗ねぇ。透明感のある高音だし。12歳のジェニーも余り違和感なく観れたわ。

 寺田マルセル。
 てーらーだーさーん〜〜〜〜〜〜!! うわー、出て来た瞬間判らなかったわよぅ;;
 歌声の質が違い過ぎる!! 『オペラ座〜』ではホント低音パートな方だから、まさかのテノール!?
 『オペラ座〜』のイベントとかで物凄い素敵な低音が背後から聞こえるっっ! って思ったら寺田さんだった、っていうパターンが多いだけに、このマルセルのキーにはびっくりだわ。すげー、甘い優しい声。表情とかもすげー優しいし、尚更知らなかったら気付けるかぁっ!? って感じ。

 笠松ジュリエッタ。
 こちらもオープニングで出て来た瞬間判らなかった。出て来て、暫くして『あれ!? はるちゃんっっ!? ……だよね?』って感じ;;
 可愛い役が多いだけに大人の女性な はるちゃんにびっくり。全く雰囲気も仕草も違ってて、すげー。役者だわー。
 歌はねー、もう彼女は鉄板だよねー。ソロの部分なんて、ホント、聞き入ってしまうわ。ジョージの葬式の『Hand Me the Wine and the Dice 〜ワインとダンスで』なんか絶品だわ〜〜〜♪
 パンチも効いてるし、迫力もあるし、ダンスも格好好いし。
 芝居もやはし巧いわー。

 村ジョージ。
 パパ〜〜〜〜〜。
 大阪公演・名古屋公演の頃のパパファントムを観てるようなパパっぷり(爆)。
 いやもう、それしか。
 久々(去年の12月以来)に聞いた村さんの低音。やっぱり素敵だわ〜〜〜♪ 村さんの低音は、腰砕けそうに素敵。
 当然歌も芝居も安定の村さんなのでなーんの不安も無く。
 役柄設定的にはとっても謎な思考回路な訳だけどね(遠い目)。
 結局年齢的には実年齢に近い役なのかな? アレックスの叔父ということはアレックスの親の弟ってことだから、よっぽどアレックスの親が晩婚で、とかアレックスが多人数兄弟の末っ子で、とかが無い限り、大体25〜30位上だとして、アレックスが最初17だから42〜47。それから亡くなったのが17年だから60前後?

 中井アレックス。
 おおー、頑張ってるねぇ。京都『オペラ座〜』でデビューして以来大活躍だよね。
 相変わらず良い声してるねぇ。ちょっと未だ若いけど末はやっぱり『オペラ座〜』ファントム!? って京都公演の時思ったけど、、やっぱその印象そのままね。
 時々ぎりぎり踏ん張ってる音(潰しはしないけど)があって聞いてるこっちが辛くなる所が無きにしも非ずだし、凄い肩に力入ってるなぁー、と思うこともしばしば。
 まあ、感情込め過ぎて力入り過ぎちゃってるのかもしれないけど、是非それをセーブ出来るように成って欲しいかなぁ。
 芝居も歌も巧い人だと思うし。
 やっぱり肩に力が入っちゃうと、自然さに欠けちゃうので、力抜いて自然に感情が籠って来るともっともっと良くなると思う。
 役柄的には年齢の幅も感情&状況の振り幅も大きいのでやり辛い役ではあると思うけどね。17〜34歳、青臭い純粋な時代から酸いも甘いもある程度知った大人な時代まで。この年齢幅はホントデカいと思うわ。

 佐渡ローズ。
 やー、マジで、安定してるよねぇ。
 村さんと同じで芝居も歌も安定性抜群で安心して観ていられる。
 安定した迫力と存在感。細かい芝居。
 役柄的には『ちょっと待ておいっっ!』だが(苦笑)。観てるこっちがそう思うってことは、それだけ良い芝居をしてるんだってことだと思うし。
 この役柄設定も結局ジョージと同じで謎な設定だよねぇ(苦笑)。
 男が欲しいだけならジョージが亡くなった後、何もアレックスを引き止めなくてもヒューゴという男がいるんだから良いんじゃない、って感じだし。

 ってまあ、そんなこと言い出したらここに出て来る男女皆訳判らん思考回路だけど。
 まあ、ジュリエッタがジョージが亡くなった後アレックスに魅かれるのは判らなくもない(当然設定上似た雰囲気な訳だし)。ジェーンがアレックスに恋心を抱くのも、まあ、良いだろう。
 ローズとアレックスとジョージがねぇ。どれも個々に特殊な思考回路に見える。
 ローズは恋は常にしていたいけど安定した幸せな生活が欲しいのかもしれない。でも何処かでアレックスに対する執着というかはあるみたいで、本当はアレックスが本命なのかも、と思えなくも無い。
 アレックスはローズが好きだけど、ローズが望み薄な時にその娘(当然娘なので似ている筈)に気を奪われてでもちょっと冷静になったら拙いよな。そんな時にジュリエッタに出会ってそこで手を打つ、みたいな?
 でもラストジュリエッタに『もう2年もすればジェニーも大人になる。そうしたらどうするの?』的なことを言われて肯定も否定もしない訳で。
 ジョージは穏やかなジュリエッタとも時間を過ごしたいけど亡くなった妻に似た雰囲気のローズに魅かれ、でも自身の衰えを感じてローズにヒューゴ与えてる? でも娘のジェニーがアレックスに惹かれててアレックスがジェニーに手を出すのを恐れてる。←この辺り矛盾な気もする(苦笑)。

 これ、続編、とかって出来たら今度はアレックスを中心にジュリエッタとジェニーとローズが絡んでいく更なる昼メロ突入では……!?


 そんな感想を抱きつつ、観劇後は友人達と晩御飯〜。
 いやー、楽しかった〜〜〜〜〜♪
 そして帰宅は日付変わる寸前だったとさ。



     ☆ 今日読んだ本 ☆
 日本文芸社 花恋コミックス 立野真琴『青い羊の夢 6』

2012年07月28日(土)
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