昨夜のたまラジ、先日の「BBQ」inつま恋の裏話がとても面白かった。
ましゃのライブ前、渡辺いっけいさんと吉高由里子ちゃんが生登場して、
(画面の)湯川先生と一緒に繰りひろげたガリレオコント「つま恋る」は、
ましゃご本人的には「コント」なんて扱いじゃないんですって。
演歌の大御所が「特別公演」などと銘打ち
「第一部・お芝居 (幕間・みんなでお弁当) 第二部・コンサート」という形の公演をなさるが、
もし自分がそういう「お芝居とライブの融合」をやったらどうなるか、の、ひとつの試みであったと。
この「つま恋る」、前夜にホテルの一室でBeginの比嘉栄昇さん(44歳)が殺害されているのが発見され、
そばには桑田佳祐さん(57歳)の指紋がついた泡盛のボトルが転がっていて、
部屋には「マンピーのGスポット」の曲が大音量でかかったままだったと。
では犯人は桑田さんなのか!? というところから湯川先生の謎解きが始まるらしいのですが。
この設定も、べつにどーってことなく聞き流してしまいますが、実はましゃの考え抜かれたアイディア満載。
アミューズ35周年の記念フェスなので、被害者も容疑者もアミューズの人がいいんじゃない? に始まり、
被害者役はその当日の出演者ではない人(Beginは前日のみの出演だった)を選び、
もともと出演予定のない桑田さんにも、サザン再稼動へのお祝いの意味も込めて、
ご本人に負担のかからないように姿を見せてもらえるようにしたい、という意図による配役だったと。
もちろん、被害者容疑者役ともに、お写真のみの出演。
容疑者役をやってもらう桑田大先輩には、事前にましゃが直接お電話してお許しいただいたそう。
(ましゃと同期の比嘉さんには事後承諾って。)
そして、出演のいっけいさんと吉高ちゃんとは、前日の深夜まで綿密な打ち合わせをしたのですって。
ライブ会場なので音の感じも観客の人数も反応も、すべて劇場とは違うので、
たとえば普通のお芝居だったら黙って見ているに違いなくても、ライブの観客だったら
この場面ではすごく大きくリアクションしてくるだろうとか、だから間もこのくらい取ろうとか、
ライブのお客に詳しいましゃならではの提案もいっぱいして、緻密に詰めて作り上げたそうですよ。
さすが役者もやってるミュージシャン。経験はすべて還元されますね。
で、その直後の1曲目の「vs.2013」(ガリレオのテーマ曲)で、
機材トラブル(ドラム関係)で演奏の中断を余儀なくされたそうなのですが、
復旧するまでのつなぎに「Heart」弾き語りなんてステキなことになったのだから、
観客にとっては実にお得でしたねー。
おそらく問題発生から数分とかからず「Heart」に決定されたのでしょうが、
選曲にいたるまでの、ましゃの脳内CPUフル稼働の様子がステキ。
「復旧までの時間はわからない」とスタッフ → わからないなら弾き語りしかない
→ 曲5分+MC2分=7分は稼げる → 7分あれば復旧しないまでも、原因と次の手立てが考えられる
→ 7分押した時間は後でMCで削ろう → さて曲は何にしよう → みんなが知ってる曲がいいけど、
とは言っても真夏のこの時期に『桜坂』じゃないだろう → テンポ感があるものでないと
→ でもドラムがないのに「HELLO」でもない → 弾き語りだけでビート感があるもの
→ 「明日へのマーチ」か「Heart」だ → 自分のファンだけだったら「明日へのマーチ」で一体感が出るが
→ 今日は自分のファンだけじゃないから「Heart」。昔の曲だけどシングルだしリズム感あるし
→ 「Heart」に決定 → 歌ってる途中の間奏の時点で、復旧完了の合図がきた
と、ましゃCPUフル稼働&スタッフ全員のチームワークで事なきを得たそうですが、
終わったあとにアミューズの大里会長から言われたそうです。
大「福山、あれ、演出だろ? 仕込みだろ? オマエは芝居もやってっから。」
福「んなわけないでしょ!!」
あまりにスマートな対応に仕込みを疑われたましゃだったのですね。
ましゃはライブのたびに言ってるんですって。
「トラブルというのは誰のせいにもできない。電気系統のトラブルは必ずあるから。
最少のトラブルに抑えるために、最大限の注意を払う。これがプロの仕事。
それでも起きる。起きたあとにいかに迅速に対処するか、それもプロの仕事。
だからトラブルが起きたことに関しては、自分は怒りもしないし、がっかりもしない。
いつもその構えでライブに挑んでいる。
でも、ミスは人為的なもの。機械的なトラブルと人為的ミスは、全く違うもの。
なのにそこを混同する人がいる。だからミスに対しては、
『それはあなたのミスだから、プロとしてもう一回自分を鍛え直せ』とちゃんと言う。」
しゅてき♪
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