歌舞伎たのしー。
まさか自分が、こんな美しくはんなりとした世界を楽しめるようになるとは。
というかやはり、こんな素人でもがっつり取り込んでしまえる魅力が
歌舞伎という素晴らしい伝統芸能にはある、ということですね。
歌舞伎座にて17日、「七月大歌舞伎」夜の部を観てまいりました。
せっかく片道2時間かけて銀座に行くのだから、昼の「ガブリエル・シャネル」観て、
終了10分後に歌舞伎座に駆け込もうか? と一瞬思ったのですが、やはりやめました。
もうね、体力持たない。
観劇って座ってるだけじゃん、と、
こんなに舞台を観るようになる前の自分だったら思ったかもしれない。
でも、「鑑賞」という行為は本当に体力を使うのですよ。
目と耳と脳みそ総動員でへとへとですよ。
劇場のふかふか椅子は長時間座ってると腰にもクるし。しかも今暑いし!
もちろん、いいもん観たー! と、最高に晴れ晴れと豊かな気持ちにはなりますが。
というわけで、ついつい新橋演舞場に向かいそうな足を歌舞伎座へ。
「夏祭浪花鑑」(なつまつりなにわかがみ)と「天守物語」です。
みーはー的には、初ナマ海老様鑑賞です。
どちらの演目も面白かったですが、特に、玉三郎と海老蔵の「天守物語」の素晴らしさに
ただただ圧倒されてまいりました。
限りなく美しいファンタジーであり、グロテスクなホラーでもあり、親しみやすいコメディーの要素もあり。
その中に最高の美男美女の気高いラブストーリーがあり。
それらが全部しっくりと「天守」という不思議な空間に収まり、とても面白かったです。
海老蔵もそりゃ最高に美しくてカッコよかったのですが、玉三郎の深遠な魅力といったら。
圧倒的に気高く美しいのに、笑っちゃうくらい可愛らしくて、なんなんですかあの人!
普通の人があんなにゆっくりしゃべってゆっくり動いていたら、
観てる方はイライラしそうなものですが、
たとえ言葉数が少ない上にゆっくりしゃべろうとも、
声も口調も表情も魅力的なので全然飽きないし、
すべての立ち居振る舞いが美しいので、どんなにゆっくりと時間をかけられようとも、
もっと時間をかけて一瞬たりとも逃さず観ていたい、と思わされる。
こんなガサツで大雑把な自分が、こういうものを心から美しいと思って楽しめるようになったことも、
ちょっと嬉しい今日この頃です。
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