| 2009年03月11日(水) |
『少年メリケンサック』 |
ようやく観たわけですが、感想となると、
ま、わたしにはパンクはありえないのだな。
くらいな。(ミもフタもない)
25年前に解散したパンクバンド「少年メリケンサック」。
そのバンドの25年前の映像を今現在と勘ちがいし、大型新人発見! と盛大なプロモをしてしまったことから、
そのおっさんたちにバンドを再結成させ、どうにかまともなライブをさせようと孤軍奮闘するハメになった
レコード会社契約社員のかんな(宮崎あおい)。
最後にはこのおっさんたちがカッコよくなるのかと思いきや、まあ大して変わらず。
でも、誰にでもわかりやすくカッコよくなんてなっちゃったら、きっとそれはパンクではないのですね。
ガキの大暴れが、途中25年間のブランクはあったものの、そのままオヤジたちの大暴れ、になるのが自然なのかも。
とにかく、
あのほっそい宮崎あおい嬢が、エネルギッシュでキュートで喜怒哀楽丸出しで素晴らしいです。
仕事では、ヨレヨレでぐだぐだで臭くて汚くてどーしよーもないおっさん達のために奮闘し、
プライベートでは、ぱっと見優しそうでお顔もそこそこカッコいいのだが、
結局モノにならない歌を作り歌い続けているばかりの、はっきり言って
「ヒモ」の彼氏(勝地涼くん)を気遣う。
あおい嬢は本当に凄い女優さんですね。この人の全く衰えないパワーがどんなシーンでもみなぎってます。
カッコわるいおっさんたちですが、唯一カッコイイと思えたのは、佐藤浩市氏演じるアキオの言葉。
ライブハウスをどたばたと回る自分達に嫌気がさしてきたような雰囲気になった時、
「俺たちは若い頃は大人にバカにされ、大人になってからは若い者にバカにされている。
今さらカッコつけてなんになる。やらずにいられるか。」
この覚悟はカッコいい。
バカモノ扱い上等! そんなことで怯む自分らじゃねぇ。おっさんナメんなよ! な、心意気がね。
で、ちょこっとしか出てこないのだけど、かんなが働くレコード会社の稼ぎ頭・TELYA(田辺誠一)の
不思議で不気味な存在感が素晴らしい! このキャラのモデルのお一人であろうと思われるGackt氏が普通に思えたもん。
田辺氏がこういうメーク、こういう演技をすると、サダヲちゃんが妖艶になった時みたいな雰囲気がありますわ。
で、勝地涼くんもまた、しょーもない「やさ男」がものすっごくお上手。
「犬顔家の一族の陰謀」の舞台でも「爽やかさだけが取り得の青年」を演じていましたが、
その系統の役柄をさらに極められた気がします。
なんかねー。結局どのキャラも憎めないというか、気付けば応援したくなっているというか。
最初に「わたしにはパンクはありえない」とか書いておきながら、けっこう楽しんだみたいです。
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