| 2008年07月17日(木) |
「五右衛門ロック」@新宿コマ劇場 |
暑いーーーーーーー。(泣)
冷房つけた途端に頭がハッキリしてきました。(脳が沸騰してたんでしょうか)
身体もいきなり動きやすくなりました。
猛暑はわたしの天敵です。
さてさて、そんな暑さの中、さらに暑苦しく大騒ぎしている素敵な舞台を観てきましたよ。
久々の新感線「五右衛門ロック」。しかもたぶん、足を踏み入れるのは
これが最初で最後だろう新宿コマ劇場。閉館前に貴重な機会をいただけましたわ。
若くて太ってなくてめっちゃセクシーだった頃の古田新太氏というのを生で観たことはないのですが、
あんな肉塊になってしまってからも(失礼)、その個性を生かした堂々たる怪優っぷりが
いつもながら圧巻。主役だけど、見事に出オチなビジュアルですもの。
最後には必ずカッコイイ五右衛門でキメてみせてくれますが。
でも、今回一番笑わせていただいたのは、五右衛門よりもむしろ、
かぼちゃパンツに白タイツ姿の胡散くさーいガイジンを演じた川平慈英(ジェイ・カビラ)氏。
この方、セリフまわしといい動きといい踊りといい歌といい、こんな凄い人だったとは存じあげず。
素晴らしいミュージカルスター! 素晴らしい喜劇役者! いやービックリした。
さらに、客演だけどほぼ準劇団員の松雪泰子姐さんと森山未来くんが最高に魅力的で!
松雪姐さんのオトコマエっぷり、美しさ、歌の素晴らしさ、踊りの色っぽさ、
本当に惚れ惚れいたしました。明らかに峰不二子ポジションでいらっしゃいますが、
真砂(まさご)のお竜姐さんの方が不二子ちゃんよりさらにオトコマエかも。
森山未来くんは、あのくどくないお顔立ちが、暑苦しい面々の中で素敵な清涼感をかもし出し、
軽やかに翻るマント付き王子装束も大変にお似合い。
「メタル マクベス」の時も踊りは披露なさっていましたが、今回はそれ以上に
タップやアクロバティックなダンスを見せてくれて、やっぱりいいなーダンサーって! と、
さらにファンになりましたことよ。いつか彼がメインで踊る舞台を観てみたいです。
殺陣の場面も多くてカッコよかったなー。
パンフで古田氏に「未来は殺陣のセンスあるよな」と言われていたのも納得です。
そして、実はナマで観られるのを一番楽しみにしていたのが北大路欣也氏。
犬のお父さんのお声を聞かない日はないし、「スシ王子」の大将だし「花男F」の謎の紳士だし。
今回の舞台では、五右衛門が流れ着いた南海の島の、王様でいらっしゃったわけですが、
厳格さと優しさを併せ持つ王にふさわしいお姿だったのはもちろんですが、
やはりあのお声が! 素晴らしかったです。セリフも、ひとつとして聞きずらい箇所がないし。
深みのある歌声も素敵だし。初ナマ北大路、堪能させていただきました。
ずっと面白いのだけど、二幕に入ってからの話の急展開は特に面白く、
クガイ王(北大路)とカルマ王子(森山未来)の親子間の葛藤、
極悪非道と思われていた王の真の姿、お竜姐さんのオトコマエな不二子っぷり、
五右衛門の芸達者なルパン三世っぷり、などなど見所満載。
いのうえひでのり氏がいてくれて、中島かずき氏がいてくれて、新感線が存在してくれて、
本当にヨカッタ。
楽しいひとときを今回もありがとうございました。

劇場前に飾られたのぼり旗と出演者の顔写真。 頭デカすぎてはみ出しているのが古田五右衛門、その右が森山カルマ王子。

北大路クガイ王、その右が粟根ガモー将軍。
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