裏切り御免!
ひゃー! 楽しかったー。
壮快痛快ドキドキわくわくな映画でした。 ←語彙無さすぎ
わたしは黒澤明監督のオリジナルを観たことがなく、ほとんど何の知識もなく臨んだのですが、
ふたを開けてみれば、絵に描いたようなわたし好みのお話。
一族を皆殺しにされた美しくて凛々しい姫、その逃避行を助ける忠実な家臣と荒くれ男たち。
それを追う悪魔的な敵。奪われる姫。姫の奪還。宝物の行方。ほのかでせつないラブ。
いいねいいね! 冒険もののお手本ですね!
と、大絶賛していたら、脚色が中島かずき氏だった。エンドロールで気づくとは遅すぎです自分。
新感線やーん! どおりで! どおりであのスピード感、あの躍動感、強い姫、カッコイイ男たち、わかりやすい善と悪。
いきなり出てきた古田新太氏の謎も解けましたよ。
っつーか、橋本じゅん氏とか粟根まこと氏とか、やはりエンドロールにお名前が出てたのですが、
どこに出ていらしたのか全く気づかず。不覚でしたー! っつーか、新太氏くらい画面をどどーんと占有してくれないと
みんなきったない格好(村人とかだと)だから全くわからん。
松本さまがすっごく良いです。ああいうきったない(汚い汚い言い過ぎ)格好で、
なおかつ主役としての存在感や品格を出すのは、やはりあの目ぢからかと。(キリリ眉込みで)
それは阿部寛氏も同じで、とにかくふたりとも目元の涼やかさ、眼光の鋭さ、しなやかに締まった肉体、がハンパなくて、
どんだけきったなくてボロボロで髭もしゃもしゃでも、とにかくキリリとカッコイイ。
その間で、俗人だけど何か憎めないキャラの宮川大輔氏が、見事な役者さんでした。
最近、お笑いの方が素敵な演技をするというのが本当に多くて凄いです。
そして! お姫様の長澤まさみ嬢ですよ。
最近、わたしが観るJ勢のドラマや映画には、もれなく付いてくる感のあるまさみ嬢ですが、
この凛々しいお姫様役が一番似合うかも。結婚まですったもんだあった礼ちゃんや、DV被害者の美知留からは
想像できないほどの素敵なお姫様っぷりです。
こういう冒険活劇には、古今東西共通するものがあるのか、キャラや場面に
スター・ウォーズか? 指輪物語か? 髑髏城の七人か? 吉原御免状? と思わせるようなところが色々とあり、
でもつぎはぎと言うことではなく、本当に素敵な「エンターテインメント時代劇」として完成されていました。
ロケ地が全部日本だったトコも凄いよね。メイドインジャパンですよ名実ともに。
エンディングにながれるThe THREEの「裏切り御免」もカッコよくてー。
先週のMステでのご披露時に、ちょっとこの曲はカッコよすぎてズルい、と思ったのですが、
で、その時はこの映画の主題歌とは全く知らなかったのですが(色々知らなさすぎ)、
エンディングでこれが聞こえてくると、やっぱりカッコよすぎてズルい! と思ったのでした。
それにしても本日は松本さまづくし。
映画館に行って待ってる間に「花より男子 ファイナル」の予告をいっぱい見たし、
チラシ置き場には「花より男子新聞 号外」なんて、写真も記事も満載の素敵な新聞もあったし。
隠し砦を満喫して帰宅したら、夕刊の折り込み「Mullion present」の一面にどどーんといらっしゃるし。
隠し砦も非常にスケールがデカイ作品ですが、花男は花男でかなりインターナショナルな、
世界をまたにかけたお話になっているようで、こちらもとても楽しみです。
松本さまは立て続けにすごい作品たちに主演されましたな。
そうそう、今日はちょうどお昼頃の回を観たのですが、年配の男性(シニア料金で入れるようなお年頃)
がいっぱいでびっくりしました。やはり時代劇はシニア層に強いのかしらん。黒澤作品効果かしらん。
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