今日のおたけび または つぶやき

2008年05月15日(木)  「隠し砦の三悪人」



裏切り御免!



ひゃー! 楽しかったー。

壮快痛快ドキドキわくわくな映画でした。 ←語彙無さすぎ



わたしは黒澤明監督のオリジナルを観たことがなく、ほとんど何の知識もなく臨んだのですが、

ふたを開けてみれば、絵に描いたようなわたし好みのお話。

一族を皆殺しにされた美しくて凛々しい姫、その逃避行を助ける忠実な家臣と荒くれ男たち。

それを追う悪魔的な敵。奪われる姫。姫の奪還。宝物の行方。ほのかでせつないラブ。

いいねいいね! 冒険もののお手本ですね!



と、大絶賛していたら、脚色が中島かずき氏だった。エンドロールで気づくとは遅すぎです自分。

新感線やーん! どおりで! どおりであのスピード感、あの躍動感、強い姫、カッコイイ男たち、わかりやすい善と悪。

いきなり出てきた古田新太氏の謎も解けましたよ。

っつーか、橋本じゅん氏とか粟根まこと氏とか、やはりエンドロールにお名前が出てたのですが、

どこに出ていらしたのか全く気づかず。不覚でしたー! っつーか、新太氏くらい画面をどどーんと占有してくれないと

みんなきったない格好(村人とかだと)だから全くわからん。



松本さまがすっごく良いです。ああいうきったない(汚い汚い言い過ぎ)格好で、

なおかつ主役としての存在感や品格を出すのは、やはりあの目ぢからかと。(キリリ眉込みで)

それは阿部寛氏も同じで、とにかくふたりとも目元の涼やかさ、眼光の鋭さ、しなやかに締まった肉体、がハンパなくて、

どんだけきったなくてボロボロで髭もしゃもしゃでも、とにかくキリリとカッコイイ。

その間で、俗人だけど何か憎めないキャラの宮川大輔氏が、見事な役者さんでした。

最近、お笑いの方が素敵な演技をするというのが本当に多くて凄いです。



そして! お姫様の長澤まさみ嬢ですよ。

最近、わたしが観るJ勢のドラマや映画には、もれなく付いてくる感のあるまさみ嬢ですが、

この凛々しいお姫様役が一番似合うかも。結婚まですったもんだあった礼ちゃんや、DV被害者の美知留からは

想像できないほどの素敵なお姫様っぷりです。



こういう冒険活劇には、古今東西共通するものがあるのか、キャラや場面に

スター・ウォーズか? 指輪物語か? 髑髏城の七人か? 吉原御免状? と思わせるようなところが色々とあり、

でもつぎはぎと言うことではなく、本当に素敵な「エンターテインメント時代劇」として完成されていました。

ロケ地が全部日本だったトコも凄いよね。メイドインジャパンですよ名実ともに。



エンディングにながれるThe THREEの「裏切り御免」もカッコよくてー。

先週のMステでのご披露時に、ちょっとこの曲はカッコよすぎてズルい、と思ったのですが、

で、その時はこの映画の主題歌とは全く知らなかったのですが(色々知らなさすぎ)

エンディングでこれが聞こえてくると、やっぱりカッコよすぎてズルい! と思ったのでした。 



それにしても本日は松本さまづくし。

映画館に行って待ってる間に「花より男子 ファイナル」の予告をいっぱい見たし、

チラシ置き場には「花より男子新聞 号外」なんて、写真も記事も満載の素敵な新聞もあったし。

隠し砦を満喫して帰宅したら、夕刊の折り込み「Mullion present」の一面にどどーんといらっしゃるし。


隠し砦も非常にスケールがデカイ作品ですが、花男は花男でかなりインターナショナルな、

世界をまたにかけたお話になっているようで、こちらもとても楽しみです。

松本さまは立て続けにすごい作品たちに主演されましたな。



そうそう、今日はちょうどお昼頃の回を観たのですが、年配の男性(シニア料金で入れるようなお年頃)

がいっぱいでびっくりしました。やはり時代劇はシニア層に強いのかしらん。黒澤作品効果かしらん。



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